...危険さから云っても自ら爆弾をいだいてこれに火を点(つ)けるようなものである...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...一歩外海へ漕(こ)ぎ出せばただちにウニデス本流の逆巻く荒海となる危険さが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...その危険さを認め...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...彼は自分の中に一脈の危険さを...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...どんなことでもやりかねない危険さが感じられた...
豊島与志雄 「別れの辞」
...今の共産党員以上の危険さを示していたから...
直木三十五 「大阪を歩く」
...そして、それを感じると共に、危険さを、忘れてしまった...
直木三十五 「南国太平記」
...その隙へ「やあ」深雪は、庄吉の危険さに、心を縮み上らせて、夢中に斬込んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...そういう人を解放することの危険さから生ずる残酷の方が幾層倍も怖ろしいから...
中里介山 「大菩薩峠」
...今の世に道を説くことの危険さも知っている...
中島敦 「弟子」
...「危険さえなければ...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...その足許の周囲の危険さに...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...その方法の単純さと危険さとによって...
火野葦平 「花と龍」
...つねに後手を組まなければ腕が曲って見える危険さえ伴う...
本庄陸男 「白い壁」
...だからうつかりするとその精力で殺されてしまふ危険さへあつたと思ふ...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...その役目の危険さは大きい...
山本周五郎 「風流太平記」
...彼女の周囲を渦巻きめぐっているであろう幾多の現実的な危険さに対する私等のアラユル常識を喚起(よびおこ)して...
夢野久作 「少女地獄」
...その危険さは一つである...
吉川英治 「神州天馬侠」
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