...一歩外海へ漕(こ)ぎ出せばただちにウニデス本流の逆巻く荒海となる危険さが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...そして危険さこそは...
谷譲次 「踊る地平線」
...窒息の危険さえも感ぜられてきた...
豊島与志雄 「朝やけ」
...今の共産党員以上の危険さを示していたから...
直木三十五 「大阪を歩く」
...そういう人を解放することの危険さから生ずる残酷の方が幾層倍も怖ろしいから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「危険さえなければ...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...時としては身辺の危険さえ恐ろしき程の次第なりしかども...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...だからうつかりするとその精力で殺されてしまふ危険さへあつたと思ふ...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...「もう今日か明日かに終わるように自分の命の危険さが思われた際に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「勝利の数においても合戦の危険さにおいても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しばしば競争者に権利を奪われる危険さえあった...
山本周五郎 「季節のない街」
...彼女の周囲を渦巻きめぐっているであろう幾多の現実的な危険さに対する私等のアラユル常識を喚起(よびおこ)して...
夢野久作 「少女地獄」
...知性の極がどこにあるのか分らぬという危険さを示したことだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...彼は肉体よりも先立つ自分の心の危険さを考えた...
横光利一 「上海」
...するりと流れ出るかと思われる危険さを矢代はだんだん感じて来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...こういう危険さも杞憂(きゆう)しあっていた...
吉川英治 「黒田如水」
...そちの眼は」あきらかな殺意に曝(さら)されている無手な自身を――その危険さも――まるで度外視しているようなそれは静かな揶揄(やゆ)だった...
吉川英治 「私本太平記」
...生命の危険さえ感じられた...
吉川英治 「旗岡巡査」
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