...然しながらルウテルとカルヴインが政治家と変じ貴族並びに群集精神に呼応し初むると同時に彼等は改革の本旨を危地に陥れた...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...危地突破(きちとっぱ)については...
海野十三 「暗号音盤事件」
...折角繃帯を巻いた怪我人もろとも火炎の中に巻き込まれんとする危地にあることを知った...
永井隆 「長崎の鐘」
...用心深い彼は生還の望(のぞみ)の確(しか)としない危地に入り込む勇気をもたなかった...
夏目漱石 「明暗」
...天皇を戦犯の危地から脱せしめる方策であったと伝えられている...
蜷川新 「天皇」
...われとわが身を危地にさらして...
本庄陸男 「石狩川」
...これほどな危地へ臨むに...
吉川英治 「黒田如水」
...まったく危地に墜ちていた...
吉川英治 「三国志」
...いかにしてこの危地を脱するか? ――またどこへさして落ちて行くか?当面の問題に...
吉川英治 「三国志」
...彼は地の利の悪い危地へ取り籠められた...
吉川英治 「三国志」
...危地は抜けたものの...
吉川英治 「三国志」
...危地(きち)をおかしてお父上を求めにまいられた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...女性(おんな)の咲耶子をこの危地(きち)にのこしておいて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...とんでもない危地(きち)に自分からかけこんでしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...何をしでかすか知れない信長が――何が起るか測(はか)り難い危地へ...
吉川英治 「新書太閤記」
...危地を脱して行った家康は...
吉川英治 「新書太閤記」
...わしを危地へ曝(さら)すようにと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...信長を危地に陥れているからである...
和辻哲郎 「鎖国」
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