...濃霧に漂ひ流れて居る間に船は知らず/\かゝる危地に臨んでゐたのを船員すらが知らずにゐたのだ...
有島武郎 「潮霧」
...彼にはこの危地から自分を救いだす方策はすぐにでき上っていた...
有島武郎 「星座」
...危地突破(きちとっぱ)については...
海野十三 「暗号音盤事件」
...折角繃帯を巻いた怪我人もろとも火炎の中に巻き込まれんとする危地にあることを知った...
永井隆 「長崎の鐘」
...天皇を戦犯の危地から脱せしめる方策であったと伝えられている...
蜷川新 「天皇」
...君をまで危地(きち)に置いた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...――危地に墜(お)ちたお蝶...
吉川英治 「江戸三国志」
...危地を救ってくれた恩人の目的に...
吉川英治 「剣難女難」
...去(の)くも退(ひ)くも出来ない危地に墜ちた二人の虚無僧は...
吉川英治 「剣難女難」
...いかにしてこの危地を脱するか? ――またどこへさして落ちて行くか?当面の問題に...
吉川英治 「三国志」
...危地は抜けたものの...
吉川英治 「三国志」
...麓に見える呉兵どもを蹴ちらして来い」すでに危地を覚りながら...
吉川英治 「三国志」
...実にこの危地から彼を救った者は...
吉川英治 「三国志」
...初めから進んでその危地に入っていたので...
吉川英治 「三国志」
...何をしでかすか知れない信長が――何が起るか測(はか)り難い危地へ...
吉川英治 「新書太閤記」
...身をもって危地から遁(のが)れてかえった...
吉川英治 「新書太閤記」
...危地は決して脱していない...
吉川英治 「新書太閤記」
...剣山でとうていのがれ得ぬはずの危地を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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