...僅かに危地を脱して駈けつけた...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...国防を破壊し結局において祖国を亡国的危地に陥れんとするが如き...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...あるいは危地に陥るか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...するりと危地を脱して今日まで生きてきている...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...用心深い彼は生還の望(のぞみ)の確(しか)としない危地に入り込む勇気をもたなかった...
夏目漱石 「明暗」
...天皇を戦犯の危地から脱せしめる方策であったと伝えられている...
蜷川新 「天皇」
...あんな危地へ深入りして来るとは」高坂弾正の兵学では...
吉川英治 「上杉謙信」
...危地に陥ったかと曹操の身が困難に見えたとき...
吉川英治 「三国志」
...麓に見える呉兵どもを蹴ちらして来い」すでに危地を覚りながら...
吉川英治 「三国志」
...実にこの危地から彼を救った者は...
吉川英治 「三国志」
...といって、ご推察どおり、この危地を、とっさに遁れ出る思案もなく」「おう...
吉川英治 「私本太平記」
...どんな危地(きち)に立っても...
吉川英治 「神州天馬侠」
...裾野(すその)の危地(きち)を斬りやぶって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...身をもって危地から遁(のが)れてかえった...
吉川英治 「新書太閤記」
...わしを危地へ曝(さら)すようにと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その夜の危地を脱したのであった...
吉川英治 「平の将門」
...そういう危地にあるあなたを...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一時新将軍を危地に陥れたからである...
和辻哲郎 「鎖国」
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