...僕が残していった学生服に着かえ危地を脱走した...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...僅かに危地を脱して駈けつけた...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...しば/\常人の企て及ばざる危地を蹈みながら無事に虎口(ここう)を脱出するかの如くに見える...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...折角繃帯を巻いた怪我人もろとも火炎の中に巻き込まれんとする危地にあることを知った...
永井隆 「長崎の鐘」
...危地におとしいれる策謀であつた...
蜷川新 「天皇」
...日本民族を危地に追いこんだのである...
蜷川新 「天皇」
...君をまで危地(きち)に置いた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...あんな危地へ深入りして来るとは」高坂弾正の兵学では...
吉川英治 「上杉謙信」
...かれの危地だけを救うと...
吉川英治 「江戸三国志」
...まず足もとの異端から征服しなければ危地に陥る...
吉川英治 「黒田如水」
...まったく危地に墜ちていた...
吉川英治 「三国志」
...自ら危地へ陥(おちい)ったこと...
吉川英治 「三国志」
...からくも危地を脱(だっ)しえたほどだった...
吉川英治 「私本太平記」
...女性(おんな)の咲耶子をこの危地(きち)にのこしておいて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...とんでもない危地(きち)に自分からかけこんでしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...死を期したこの危地へ来る途中で...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...こういう危地に陥(お)ちた場合...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...剣山でとうていのがれ得ぬはずの危地を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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