...丸太を組んだ危なっかしい橋がそこの流れに渡してあり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...濁流の鬣(たてがみ)がもう届きそうになっている危なっかしい橋を渡り...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...「こんな危なっかしい所に俺(おれ)はいったい何をしに来たんだろう?」マヌースは負傷者を診察した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...足元が薄暗くて危なっかしい...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...「なんだか危なっかしい手つきだ」幸いに面の色は真黒だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに引きずられるような危なっかしいことさえしばしばあるのには困る...
中里介山 「大菩薩峠」
...危なっかしい懸垂状態にならざるを得ない...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...危なっかしい足つきで歩いてゆく...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そして作者の表現力と、豊かな常識と、努力とが三拍子そろっていて、危なっかしい、たどたどしいところが微塵もない点である...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...(b)わたしのように自分の意見を滑りそうな危なっかしい根拠とは思わないで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...危なっかしい家であった...
山本周五郎 「青べか物語」
...危なっかしい家であった...
山本周五郎 「青べか物語」
...危なっかしい身ぶりで岸へとび移った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...紅(くれない)の花が白く咲いているうちは俺の怨みが残っていると思えってそう云ったんだそうで……でげすから只今でもその焼跡(あと)に咲いておりますくれないの花だけは御覧の通り真白なんだそうで御座います」「プッ……夏向きの怪談じゃないか丸で……どうもお前の話は危なっかしいね...
夢野久作 「白くれない」
...(探偵小説……小説としても……事実としても……何だか間違(まちがい)ダラケのような危なっかしい気がしますなあ...
夢野久作 「二重心臓」
...危なっかしい小径(こみち)を分けて...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...危なっかしい早瀬を渡るような足取りで...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
...そうして十七名の部下と共に最も危なっかしいブリガンティンに乗せて突き放した...
和辻哲郎 「鎖国」
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