...危なっかしい足元がやはり地上に縛られている癖に星の世界ばかり覗きたがるこれらの人を笑うであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...「こんな危なっかしい所に俺(おれ)はいったい何をしに来たんだろう?」マヌースは負傷者を診察した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...足元が薄暗くて危なっかしい...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...それに引きずられるような危なっかしいことさえしばしばあるのには困る...
中里介山 「大菩薩峠」
...危なっかしい懸垂状態にならざるを得ない...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...危なっかしい足つきで歩いてゆく...
久生十蘭 「キャラコさん」
...危なっかしいようすで敬礼をし...
久生十蘭 「魔都」
...そして作者の表現力と、豊かな常識と、努力とが三拍子そろっていて、危なっかしい、たどたどしいところが微塵もない点である...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...危なっかしい縄梯子(なわばしご)を下りてゆくと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...さっきから危なっかしいトタンの端であちこちしていた二羽の鳩が...
矢田津世子 「茶粥の記」
...危なっかしい家であった...
山本周五郎 「青べか物語」
...危なっかしい家であった...
山本周五郎 「青べか物語」
...危なっかしい手つきで抱いて...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...あの危なっかしい岩山の絶頂に登って寝ていたので御座いますからね...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...紅(くれない)の花が白く咲いているうちは俺の怨みが残っていると思えってそう云ったんだそうで……でげすから只今でもその焼跡(あと)に咲いておりますくれないの花だけは御覧の通り真白なんだそうで御座います」「プッ……夏向きの怪談じゃないか丸で……どうもお前の話は危なっかしいね...
夢野久作 「白くれない」
...(探偵小説……小説としても……事実としても……何だか間違(まちがい)ダラケのような危なっかしい気がしますなあ...
夢野久作 「二重心臓」
...危なっかしい小径(こみち)を分けて...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...危なっかしい早瀬を渡るような足取りで...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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