...それでも危なげなく吹っとばして行った...
犬田卯 「米」
...危なげな蝋燭の火がジジッと焦立(いらだ)つ...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...危なげな段梯子を勢ひよく降りる...
高濱虚子 「俳諧師」
...私は危なげな腕前で自転車を走らせねばならなかった...
豊島与志雄 「楊先生」
...正確な手さばきで、石炭を積んだ大籠が、危なげなく、昇降した...
火野葦平 「花と龍」
...その悲しみそのものを樂しまれようとする――さういふ二つの相反した感情が絶えず室生さんの心のなかでは微妙な均衡をすこしも危なげなしに得てゐる...
堀辰雄 「「文藝林泉」讀後」
...かえって危なげなしに歩けるのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこに少しの危なげな悲鳴もない...
吉川英治 「茶漬三略」
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