...――「危ない、危ない」と、長いくちばしは叫んだ...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...河に落っこちるような粗忽な者には危なくて手は差出されぬ...
豊島与志雄 「失策記」
...「危ない...
豊島与志雄 「憑きもの」
...私らが婦人科の炎にバケツをもって駆けつけた時、まだ敵機は続いて急降下爆撃をしていたが、上野はその弾の落ちてくる中で「おーい、敵機頭上通過、大丈夫、出て来い、燃えよっぞ」とか、「また来たぞ、落としたぞ、退避、危ないぞ」とか、いちいち叫んで、指導した...
永井隆 「長崎の鐘」
...「そんなものを持っていると危ないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...足許(あしもと)危なげにこっちへ歩んで来るのは女でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...危なくツルツルと辷(すべ)りそうなのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょっとした危ない仕事がやってみたくてたまらないのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...随分危ない芸当ですよ」「なアに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...危ない命を助かつたといふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...危なくていられやしない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思わず眼をつぶって、「お鶴、待った」転げるように駆けて行くと、「アレー」飛降りて死んだ筈の娘は、必死(ひっし)と深山へすがり付きます、見ると、例の小牛ほどあるブル、お鶴の裾を食えて胸壁から引戻したのでしょう、お鶴の裾にジャレ付いて、脛(はぎ)もあらわに逃げ惑わせて居ります、「オオ危ない、今度はブルに助けられたか、よしよし……そんな馬鹿な考えを起してはいけない、いいか、お前は石畳より犬の方が怖いから助かったんだ、おれ達の生れた村には、犬というものも、猫というものも居ない」深山は娘の背をさすり乍ら、ホッと太息(といき)をもらしました...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...危なくないと思うところまでその枝をずっと先の方へ行くなら...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...イズミの立場が危ないと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...ここにいては危ないと船長が判断し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...あんな危ない目に貴方(あなた)を...
宮原晃一郎 「ラマ塔の秘密」
...危ないよ」と云って起してやろうとした...
山本周五郎 「追いついた夢」
...「あのときは助かったな」と彼はそのときの危なかった立場を思いだすように...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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