...『茶経』そのものとの不即不離の関係を危うくする恐れがあることを村岡氏は懸念されたためである...
岡倉由三郎 「茶の本」
...事によるとその会社の存在を危うくするような心配が生じたとする...
寺田寅彦 「学問の自由」
...国家国民の将来を危うくするような迷信が眼前の日本に流行してはいないか...
寺田寅彦 「千人針」
...その中流的身分を危うくすることを欲しない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...決して自分の事業を危うくすることを欲しなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...罰を与えていよいよ人心を危うくするばかりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の生活の平衡を危うくするものはない...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...いとも畏(おそ)るべき神の無限の慈悲の及ばない彼方(かなた)へ置く――もしそういうことがありうるなら――ほどにも危うくするような極悪罪を犯すのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...かえって東宮を危うくするものでないかなどとも煩悶(はんもん)をあそばすのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「賢者がその国の幸いのために己れを危うくするのは正しくない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ひとを斃(たお)そうとして自分までも危うくするのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すべての国家を危うくする教えであり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「それはきさま国を危うくするぞ...
山本周五郎 「新潮記」
...この上庸(じょうよう)をも危うくするものです」孟達の言は常識だ...
吉川英治 「三国志」
...ついに宋朝の天下を危うくするという大陸的構想の中国水滸伝(すいこでん)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...博弁広大なれどもその身を危うくするは人の悪を発(あば)く者なり...
和辻哲郎 「孔子」
...しかし彼の死刑の理由は神々の信仰を危うくするということであった...
和辻哲郎 「孔子」
...やがてインカの王位を危うくするだろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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