...一種族の独立生存が他種族の膨脹のために危うくせられる場合は...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...しかも落ちないで危うく止まっているのであった...
寺田寅彦 「震災日記より」
...私はあの女(ひと)と同じような馬鹿げたことを危うくするところでした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして常に身を危うくすることを恐れ然りとも否とも言わない微妙な才能をもってる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...また掏摸(すり)は身が危うくなるとそこに潜み込んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...マッテゾンの剣は危うくヘンデルの胸を貫こうとして...
野村胡堂 「楽聖物語」
...危うくスイスのチューリッヒに身を遁(のが)れて...
野村胡堂 「楽聖物語」
...危うく引っくり返りそうになって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...馬鹿馬鹿しい」ガラッ八が危うく破って捨てそうにするのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...危うく貞操を奪われそうになった時...
野村胡堂 「流行作家の死」
...特にその一点を危うくしそうな不完全な点を補ってゆけばよい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...菊千代は危うく呻きそうになった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...危うく幕府の譴責(けんせき)をかいそうになった...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...危うくいっしょに倒れそうになった...
山本周五郎 「風流太平記」
...危うく声をだしそうであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...危うく敵の越吉元帥の部下に取り巻かれ...
吉川英治 「三国志」
...彼は、方々捜して、屋根裏(そこは、天井との間が広くとってあって、あの屋根のガラス張りになっているスタジオだった)のドアーを、ぐいと開けて(水……)水木の名を呼ぼうとして、首を突っ込んだ、と同時に、あわてて、彼を制する水木の姿が眼に這入ったので、危うく、その声を呑んでしまった...
蘭郁二郎 「魔像」
...博弁広大なれどもその身を危うくするは人の悪を発(あば)く者なり...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索