...葉子は危うくその場にあり合わせたものにかみつこうとしたが...
有島武郎 「或る女」
...しかも落ちないで危うく止まっているのであった...
寺田寅彦 「震災日記より」
...大通りを横切るときには危うく轢(ひ)き殺されようとした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ウーゴモンは危うく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分の身がだんだん危うくなったのと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...馬鹿馬鹿しい」ガラッ八が危うく破って捨てそうにするのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...危うく母親にとめられたのだ」「――――」「与茂吉は助かったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...医者が危うく患者を殺し損ねた事があるそうです」勢子はそこで言葉を切りました...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...惰力(だりょく)で危うく池の中に飛びこみそうになったが...
火野葦平 「糞尿譚」
...危うく家族の秘密をばらしそうになり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...危うく見過ごすところでしたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...危うく本心を現わすところだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...大した重さでもないのにまるで脚どりがひよろ/\して危うく酒をこぼされさうだつた...
牧野信一 「夜見の巻」
...危うく掻き消されようとすることをなんとせん...
正岡容 「寄席」
...危うく命びろいをして来たこと...
山本周五郎 「柳橋物語」
...――領民の眼から見たら、この城も、危うく見えよう、儚(はかな)く見えるも尤(もっと)もである」どうして、そういう民心の信望をつなぐか...
吉川英治 「新書太閤記」
...危うくもあるぞ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...インカは危うく大地へ打ちつけられるところであったが...
和辻哲郎 「鎖国」
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