...うっかり店先に並べ立てた安物の印材でも覗いていると...
芥川龍之介 「上海游記」
...草入り水晶などの置き物や印材がある...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...お鳥が義雄に出した印材には何百年か以前の水が包まれてゐて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それに大事な絵巻物や印材など...
上村松園 「昔尊く」
...印材にする血石(けいけつせき)と云う石を二つ買った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...水晶の印材は、勝手な形にできるが、内部は、もとの水晶の結晶と、同じ原子配列になっている...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...紫水晶(むらさきずいしょう)でできた角形(かくがた)の印材だの...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...始めに持って来たのは何でも印材で...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...印材や書体はその上でのことだ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...印材といつては持ちあはせがなかつたので...
宮地嘉六 「老残」
...御進物(ごしんもつ)と見られて結局印材が損になつた...
宮地嘉六 「老残」
...ハンコ屋になりすまして浅草鳥越町一円の印材問屋を一軒々々あたつても見た...
宮地嘉六 「老残」
...○水牛角製印材(台湾の一等品は内地の三等品だという話について)しかし...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...紅梅夢梅の古材は、印材にいい...
吉川英治 「梅ちらほら」
...「荊棘(いばら)の木を切って来よ」帝は、求められて、それを印材とし、彫刀もないので、錐をもって、手ずから印をお彫りになった...
吉川英治 「三国志」
...水牛などの印材朱肉入れの類が並んでいるのに気づかなければ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...印材の面をパリパリと彫っていた細やかな手先をちょっとやめて...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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