...從つて我等の發見する普遍的内容に民族性の特色を刻印する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...円筒の上にらせん形に刻んだみぞに張り渡した錫箔(すずはく)の上に印するもので...
寺田寅彦 「蓄音機」
...調印する旨改めて閣老連署の書面を以て...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...事物が有っている関係を離れて任意な性格を刻印することは許されない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...心々直に相印するの感を生じて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...天空の星座と軟(やわら)かき泥地に印するあひるの足跡の星形とを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたくしの一生涯には独特固有の跡を印するに足るべきものは...
永井荷風 「西瓜」
...走るものは一瞬間止まるものは永久に疎末な姿見の鏡裏に其形體を印する...
長塚節 「おふさ」
...眼は戸の真中を見ているが瞳孔(どうこう)に写って脳裏に印する影は戸ではあるまい...
夏目漱石 「幻影の盾」
...幹をすかして空の見える反対の方角を見ると――西か東か無論わからぬ――爰(ここ)ばかりは木が重なり合(おう)て一畝(ひとせ)程は際立(きわだ)つ薄暗さを地に印する中に池がある...
夏目漱石 「幻影の盾」
...床に印する足跡というものは二本の歯の底だけである...
夏目漱石 「模倣と独立」
...五月八日に正式調印することにした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...武藤・松村立会ひの上、契約調印する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...すなわちこれに烙印するに最も惨めな狭隘な偏見の奴隷をもってし...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...土や氷の上に足跡を印する事あたかも蹄鉄を附けたるがごとし...
南方熊楠 「十二支考」
...それで検印するの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...盟約書に調印することは出来ぬといった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...彼らの歯形を印することあり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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