...大勢の東京商人(あきんど)を堺卯(さかう)で御馳走した事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...晴間見せ卯(う)の花(はな)腐(くだ)しなほつづく山荘の庭に長(た)けけり夏蕨(なつわらび)五月十六日 大崎会...
高浜虚子 「六百句」
...勘次(かんじ)には卯平(うへい)は畏(おそ)ろしいよりも其(その)時(とき)では寧(むし)ろ厭(いや)な老爺(おやぢ)に成(な)つて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...さうかなあ」卯平(うへい)は氣(き)のないやうにいつた...
長塚節 「土」
...汝(われ)まつと此處(ここ)さ火(ひい)とつてくんねえか」卯平(うへい)はそれだけいつて依然(いぜん)として火(ひ)もない煙管(きせる)を噛(か)んだ...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)は狹(せま)いながらにどうにか土間(どま)も拵(こしら)へて其處(そこ)へは自在鍵(じざいかぎ)を一(ひと)つ吊(つる)して蔓(つる)のある鐵瓶(てつびん)を懸(かけ)たり小鍋(こなべ)を掛(か)けたりすることが出來(でき)る樣(やう)にした...
長塚節 「土」
...鍵(かぎ)は固(もと)より勘次(かんじ)の腰(こし)を離(はな)れないことを知(し)つて卯平(うへい)は手(て)も掛(か)けて見(み)なかつた...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)の視力(しりよく)が再(ふたゝ)び恢復(くわいふく)した時(とき)には火(ひ)は既(すで)に天井(てんじやう)の梁(はり)に積(つ)んだ藁束(わらたば)の...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)は其(そ)の爲(す)る儘(まゝ)に任(まか)せて動(うご)かなかつた...
長塚節 「土」
...卯の花の蕾がほころびて散り...
牧野信一 「緑の軍港」
...「十一日卯時に発す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...卯(う)の花おどしの鎧に...
吉川英治 「上杉謙信」
...「寝ませいっ――」と、卯平は、役目の時刻を呶鳴ってから後でまた、低い、べつな声で、牢格子へ、「――お寝み――」といった...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...ここは絆(きずな)を断(き)って卯木夫婦を武門の外へわざと勘当同様に追いやったのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...卯木はすぐ涙して...
吉川英治 「私本太平記」
...「卯月(うづき)を出せ...
吉川英治 「新書太閤記」
...遠目にも眼を射らるるような卯の花...
吉川英治 「日本名婦伝」
...――日は九日の卯の下刻「…………」武蔵は顔を寄せて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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