...『もし御前が地球儀の表面を四等分すれば陸はその内の一つを占めるだけで...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...万葉集などよりもさらにより以上に記紀の神話が重要な地位を占めるものではないかという気がする...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...将来ブルジョア社会に於て占めるべく想定された社会的地位が実質的に約束されてあった筈なのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...神経が解剖学的に占めるそれぞれの位置に固有な...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...云い換えれば純粋直観が主観の内に座を占めると考えられる時それがとりも直さず直観形式なのである...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...やがてそれが実在の人物と同様のもしくはより以上の地位を占めるようになった実例を...
豊島与志雄 「長篇小説私見」
...あの村の梅をみんな買占めるという日には大変なものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...新進の新人物が全面的に進出して主力を占めるということに於て...
中里介山 「大菩薩峠」
...椽に近く座を占める...
夏目漱石 「虞美人草」
...神乃至絶對的精神即ち絶對的主體に對してはむしろ實體の地位を占める...
波多野精一 「時と永遠」
...子供の食事のかなりの割合を占めるオートミールに大量の大麦ひき割りの混ざっていることが判った...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...その故に歴史小説中の最高位を占めるべきものである...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...最後の舞台の中央を占める俳優的重要性をじゅうぶん意識して...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...日本の人口の大部分を占める人々――大衆のこのみに合うことが必要となって来る...
宮本百合子 「新しい文学の誕生」
...名譽ある地位を占める日の早からんことを願つてゐるのである...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...一族みな権勢の座を占めるという...
山本周五郎 「山彦乙女」
...江東海南の地を占めるこの国の富強と...
吉川英治 「三国志」
...逆に貿易をもさまざまの形で制限する目的の地位を占めるに至ったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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