...売卜者は此頃では大道に幕を張つて手紙証文の代筆を兼業してゐるが...
内田魯庵 「犬物語」
...卜者に見てもらいしに...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...売卜者は病気にさえ罹っていた...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...売卜者は(きれい)な男であった...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...売卜者は義理に迫って盃をしたものの...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...ある年取った坊さんの卜者(うらないしゃ)に占ってもらったりした...
徳田秋声 「仮装人物」
...アパートメントの一室を店にしている新時代の売卜者(うらないしゃ)は年の頃四十前後...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...戸惑いをした売卜者(うらないしゃ)のようなよまいごとを喋るのが癇(かん)に触ってたまらん...
中里介山 「大菩薩峠」
...井田平十郎の家は明神下だな」「ヘエ――」「万吉の行った卜者はどこだ」「明神前の...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...例の売卜者梶井主膳が「同類を集めて駕籠を釣らせ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...『笑林広記』に孕んだ子の男女いずれと卜者に問うに、〈卜し訖(おわ)りて手を拱いて曰く、恭喜すこれ個の卵を夾(はさ)むもの、その人甚だ喜び、いわく男子たること疑いなし、産するに及びてかえってこれ一女なり、因って往きてこれを咎む、卜者曰く、これ男に卵あり、これ女これを夾む、卵を夾む物あるは女子にあらずして何ぞ〉...
南方熊楠 「十二支考」
...おじいさんの卜者に見てもらった時に...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...売卜者の横には、足のとれかかったテーブルの屋台の上に、豚の油が淡黄(うすきいろ)く半透明に盛り上って縮れていた...
横光利一 「上海」
...下谷の溝店(どぶだな)で売卜者(ばいぼくしゃ)というと...
吉川英治 「江戸三国志」
...ひとつ卜者(うらないしゃ)に見てもらおうと思うのだが」「大王...
吉川英治 「三国志」
...決してただの凡庸(ぼんよう)な売卜者(ばいぼくしゃ)ではない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あんな売卜者(ばいぼくしゃ)ずれの言を...
吉川英治 「新・水滸伝」
...偽売卜者(にせうらないしゃ)にたばかられ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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