...土手際の売卜者(うらない)に占(み)て貰った...
泉鏡花 「婦系図」
...一室で書見している売卜者の美しい姿を透して見ることができた...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...どうか女の婿になってください」売卜者は醜い女(むすめ)の姿を何時の間にか見ていた...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...それが出来ると売卜者と女を並べて仮祝言の盃をさした...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...売卜者は眼をつむるようにして女のほうは見なかった...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...そこには売卜者(えきしゃ)や物売る人達が店を並べていた...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...」卜者は言うのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...貸事務所の硝子窓(ガラスまど)に周易(しゅうえき)判断金亀堂(きんきどう)という金文字を掲げた売卜者(うらないしゃ)をたずねた...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...洋装の売卜者はデスクの上によみかけの書物を閉じ廻転椅子のままぐるりとこちらへ向直(むきなお)って...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...占卜者(せんぼくしゃ)を牛角杯二箇(こ)でもって買収し...
中島敦 「狐憑」
...優に売卜者(うらないしゃ)の顧客(とくい)になる資格を充分具えていたに違ない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...宮廷婦人たちがルッソーの『村の占卜者(うらないしゃ)』の影響を受けて貴族的牧歌趣味をひけらかしていた仲間に加わったりもしていたといわれる...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...井田平十郎の家は明神下だな」「ヘエ――」「万吉の行った卜者はどこだ」「明神前の...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私はジプシイや卜者(うらなひしや)達はこの年寄(としより)らしく見える女が振舞つたやうには振舞はないといふことを知つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...売卜者(うらないしゃ)のような人を馬鹿にした...
水野葉舟 「遠野へ」
...遊び人ていの男と売卜者(ばいぼくしゃ)風のふたり連れじゃ...
吉川英治 「江戸三国志」
...ひとつ卜者(うらないしゃ)に見てもらおうと思うのだが」「大王...
吉川英治 「三国志」
...占卜者の解釈を信用しないと...
和辻哲郎 「夢」
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