...売卜者は(きれい)な男であった...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...売卜者の開けて往った雨戸がそのままになっていた...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...そこには売卜者(ばいぼくしゃ)や物売る人達が店を並べていた...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...」卜者は言うのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...戸惑いをした売卜者(うらないしゃ)のようなよまいごとを喋るのが癇(かん)に触ってたまらん...
中里介山 「大菩薩峠」
...占卜者を牛角杯二箇で以て買收し...
中島敦 「狐憑」
...優に売卜者(うらないしゃ)の顧客(とくい)になる資格を充分具えていたに違ない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...私はジプシイや卜者(うらなひしや)達はこの年寄(としより)らしく見える女が振舞つたやうには振舞はないといふことを知つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...例の売卜者梶井主膳が「同類を集めて駕籠を釣らせ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...売卜者(うらないしゃ)のような人を馬鹿にした...
水野葉舟 「遠野へ」
...『笑林広記』に孕んだ子の男女いずれと卜者に問うに、〈卜し訖(おわ)りて手を拱いて曰く、恭喜すこれ個の卵を夾(はさ)むもの、その人甚だ喜び、いわく男子たること疑いなし、産するに及びてかえってこれ一女なり、因って往きてこれを咎む、卜者曰く、これ男に卵あり、これ女これを夾む、卵を夾む物あるは女子にあらずして何ぞ〉...
南方熊楠 「十二支考」
...煙管(きせる)を喰(くわ)えて人の顔を見ている売卜者(ばいぼくしゃ)やらが...
横光利一 「上海」
...ふと彼女は露路の入口で売卜者(ばいぼくしゃ)を見つけると...
横光利一 「上海」
...売卜者の横には、足のとれかかったテーブルの屋台の上に、豚の油が淡黄(うすきいろ)く半透明に盛り上って縮れていた...
横光利一 「上海」
...彼女たちは売卜者を見ると...
横光利一 「上海」
...街角から右へ売卜者(ばいぼくしゃ)の街が並んでいた...
横光利一 「上海」
...素見(ひやかし)のうちでも売卜者(ばいぼくしゃ)たちには苦手(にがて)な部類の者と見たので...
吉川英治 「江戸三国志」
...占卜者の解釈を信用しないと...
和辻哲郎 「夢」
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