...一室で書見している売卜者の美しい姿を透して見ることができた...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...売卜者は眼をつむるようにして女のほうは見なかった...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...売卜者の開けて往った雨戸がそのままになっていた...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...そこには売卜者(えきしゃ)や物売る人達が店を並べていた...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...二度売卜者(うらない)にも聞かされた...
徳田秋声 「足迹」
...」卜者は言うのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...アパートメントの一室を店にしている新時代の売卜者(うらないしゃ)は年の頃四十前後...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...洋装の売卜者はデスクの上によみかけの書物を閉じ廻転椅子のままぐるりとこちらへ向直(むきなお)って...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...井田平十郎の家は明神下だな」「ヘエ――」「万吉の行った卜者はどこだ」「明神前の...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...明神前の卜者(うらない)へその意(こころ)を解いてもらいに行った奴――」平次の言葉が終らぬうちに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...井田平十郎の家は明神下だな」「へエ――」「萬吉の行つた卜者(うらなひ)は何處だ」「明神前の...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上野廣小路の卜者四明堂といふ床店の傍に出てゐる六といふ乞食があつて...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...『笑林広記』に孕んだ子の男女いずれと卜者に問うに、〈卜し訖(おわ)りて手を拱いて曰く、恭喜すこれ個の卵を夾(はさ)むもの、その人甚だ喜び、いわく男子たること疑いなし、産するに及びてかえってこれ一女なり、因って往きてこれを咎む、卜者曰く、これ男に卵あり、これ女これを夾む、卵を夾む物あるは女子にあらずして何ぞ〉...
南方熊楠 「十二支考」
...「売卜者(ばいぼくしゃ)のようじゃありませんか」というと...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ふと彼女は露路の入口で売卜者(ばいぼくしゃ)を見つけると...
横光利一 「上海」
...彼女たちは売卜者を見ると...
横光利一 「上海」
...街角から右へ売卜者(ばいぼくしゃ)の街が並んでいた...
横光利一 「上海」
...偽売卜者(にせうらないしゃ)にたばかられ...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??