...余も遂にその気になって本郷台町の柴山という下宿に卜居(ぼっきょ)することにした...
高浜虚子 「子規居士と余」
...各卜居する所なり...
太宰治 「右大臣実朝」
...粕谷の墓地近くに卜居した時...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...然しわたくしの知人で曾てこの地に卜居した者の言う所によれば...
永井荷風 「上野」
...国木田独歩(くにきだどっぽ)がその名篇『武蔵野』を著したのもたしか千駄ヶ谷に卜居(ぼくきょ)された頃であったろう...
永井荷風 「葛飾土産」
...現代の東京市中に卜居してかくの如く落葉に親しむ事の出来るのはせめて不幸中の幸である...
永井荷風 「写況雑記」
...わたくしには兎(と)に角(かく)卜居(ぼくきょ)の紀念になるので...
永井荷風 「枇杷の花」
...市川の町はずれに卜居(ぼくきょ)したことから...
永井荷風 「水のながれ」
...ここ下総市川の里に卜居して残花の午下りを...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...または徳川末年の行楽の地たりし由緒ののこつてゐない土地に対しては卜居の欣びを有し得ない性癖であることを...
正岡容 「東京万花鏡」
...樵歌に「辛未二月予将卜居峨阜...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「卜居択其勝、相送宮水、大淀松陰雨、霑衣分手遅」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...樵歌に「予卜居峨阜...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「主人近日有城中卜居之挙」の語がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...卜居駿河台...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「東洞院丸太町下る処に卜居」すと云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...文政二年卜居於卅間濠...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...既而卜居青山...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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