...かくして貧弱なる理想と俗悪なる精神とを有するルウズヴエルトの如き人間が時代の寵児として名誉を博するに至るのである...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...純粋な線条の踊りは一般観客にはさっぱり評価されないようである一方でレヴューのほうは大衆の喝采(かっさい)を博するのが通例であるらしい...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...今日に及んでなお世界万邦の艶羨(えんせん)喝采(かっさい)を博するゆえんのものは...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...投機商人の利を博することあり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...文化は支えられた社会からの信用を博すことが出来るかどうかによって...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...だから世論という言葉も結局に於ては社会的に信用を博することが出来ないのであって...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...相当の信用を博することも出来なくはない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...おまえと戦って勝利を博するのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...固より華族の代表者として内外の信用を博するに足るは言ふを俟たざるのみならず彼れは日本華族の改革者として最も力を此に致たしつゝあるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...広く名声を博する代りに...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...無智な世間の人気を博することと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無智な世間の人氣を博することと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...花色が黄色であるから園芸品として我日本へ輸入したら大いに喝采を博することでありましょう...
牧野富太郎 「植物記」
...非常の辛苦を要しながら存外に喝采(かっさい)を博すること能はざればその覚悟なかるべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...芭蕉の俳句といえどもその一笑を博するに過ぎざりしならん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...尊敬と人望とを博することを心得ていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...ついには今日の如くただ大衆の笑を博することを...
柳田国男 「年中行事覚書」
...此天才こそ透谷集に一種の興味を与へて長く読書社会の賞讃を博すべき所以(ゆゑん)ならん...
山路愛山 「透谷全集を読む」
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