...すこぶる単簡(たんかん)な面白い巡査である...
夏目漱石 「永日小品」
...コスモスはすべての中(うち)で最も単簡(たんかん)でかつ長く持った...
夏目漱石 「思い出す事など」
...女は単簡(たんかん)にまた私の納得(なっとく)できるように答をした...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...その男とその家の召使とがある関係に陥入(おちい)った因果(いんが)をごく単簡(たんかん)に物語った...
夏目漱石 「行人」
...自分の単簡(たんかん)の説明が終ると...
夏目漱石 「行人」
...面倒や迷惑の起り得ないほど単簡(たんかん)で淡泊(たんぱく)なものであった...
夏目漱石 「行人」
...彼らの主意は単簡(たんかん)でした...
夏目漱石 「こころ」
...これも分りやすいためになるべく単簡(たんかん)に通俗な例で説明致します...
夏目漱石 「創作家の態度」
...自然の二字をもって単簡(たんかん)に律し去らないで...
夏目漱石 「創作家の態度」
...けれども斯う単簡に聞かれたときに...
夏目漱石 「それから」
...その間に平岡から四遍程極めて単簡(たんかん)な質問を受けた...
夏目漱石 「それから」
...おれは単簡に当分うちは持たない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...うんと単簡に返事をしたら山嵐は安心したらしかった...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...用事は固(もと)より単簡(たんかん)であった...
夏目漱石 「明暗」
...「おや御前いつ束髪(そくはつ)に結(い)ったの」小間使はほっと一息ついて「今日(こんにち)」となるべく単簡(たんかん)な挨拶をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...第一蛙の眼球のレンズの構造がそんな単簡(たんかん)なものでありませんからね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...迷亭が「馬鹿だよ」と単簡(たんかん)に送籍君を打ち留めた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あまり単簡(たんかん)で興味がない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
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