...すこぶる単簡(たんかん)な面白い巡査である...
夏目漱石 「永日小品」
...女は単簡(たんかん)にまた私の納得(なっとく)できるように答をした...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...今考えて見るとやっぱり得策だったんでしょうか」などと聞くたびに院長は「ええまあそうです」ぐらいな単簡(たんかん)な返答をした...
夏目漱石 「行人」
...面倒や迷惑の起り得ないほど単簡(たんかん)で淡泊(たんぱく)なものであった...
夏目漱石 「行人」
...「ええ」とは単簡(たんかん)な二文字であるが滅多(めった)に使うものでない...
夏目漱石 「琴のそら音」
...純文学と云えばはなはだ単簡(たんかん)である...
夏目漱石 「作物の批評」
...図柄(ずがら)としては極(きわ)めて単簡(たんかん)な者である...
夏目漱石 「子規の画」
...(三)もう一つ歴史的研究についての危険を一言単簡に述べておきたいと思います...
夏目漱石 「創作家の態度」
...これも分りやすいためになるべく単簡(たんかん)に通俗な例で説明致します...
夏目漱石 「創作家の態度」
...至極(しごく)単簡(たんかん)で重宝であります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...机は白木(しらき)の三宝(さんぼう)を大きくしたくらいな単簡(たんかん)なもので...
夏目漱石 「野分」
...「いこう」と単簡(たんかん)に降参する...
夏目漱石 「野分」
...ああ単簡至極(たんかんしごく)に片づこうとは思わなかった...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...この洋杖は竹の根の方を曲げて柄(え)にした極(きわ)めて単簡(たんかん)のものだが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...うんと単簡に返事をしたら山嵐は安心したらしかった...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...「おや御前いつ束髪(そくはつ)に結(い)ったの」小間使はほっと一息ついて「今日(こんにち)」となるべく単簡(たんかん)な挨拶をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...第一蛙の眼球のレンズの構造がそんな単簡(たんかん)なものでありませんからね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それを単簡なる一首両作の連歌と区別するために...
柳田国男 「木綿以前の事」
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