...あれほど折合の悪くなつて来てゐる青木の家に単独で汽車に乗つて戻つて行く...
犬養健 「愚かな父」
...あの暖簾を単独でくぐるやうになる迄には...
宇野浩二 「質屋の小僧」
...ひょっとしたら、今晩あたり、宗像君単独で、その場所へ犯人を捉えに行っているかも知れないよ」「そんな近い所なのか」「ウン、北園というのはなかなか利口な女だよ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...如何なる強大な国も単独では平和を保つことは出来ない...
大隈重信 「始業式訓示」
...彼女が単独で思いついたことなのか...
谷崎潤一郎 「鍵」
...私も単独で遊びに行つたこともあり...
徳田秋聲 「亡鏡花君を語る」
...日本という先進国の眼の前で、資本主義化されねばならぬ支那、三民主義から始めて蒋介石主義を含む建前から見た支那は、決して一遍に、而も単独で、資本主義化すことは出来ぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...いかなる必要があって同国人らが皆、いつも羊のように群れを作り、単独では、歌うことも散歩することも飲むことも、何事もなし得ないかの観があるのを、彼は理解できなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...単独でベルリンへ旅行した...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」年譜」
...単独であろうと可触的・可視的事物が伴おうとも...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...単独で十分であるにもかかわらず...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...能力は単独で存在し得ず...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...非常に膨大な体系を単独で支持するには...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この下手人は単独でないことが...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...単独で、土と轆轤(ろくろ)と絵附(えつけ)と釉掛(くすりがけ)と焼きとをなすべきであるか...
柳宗悦 「工藝の道」
...彼は単独で立派な森林地帯から越してきて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...そこでこッそり単独で穴ぐらを覗きに行ってみると...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...単独でムウドレのロダンさんのお室に身を寄せました...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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