...氏が単独で男子と同じ社会の表面に立つて自活の生活に堪えられなかつたのは尤もである...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...ひょっとしたら、今晩あたり、宗像君単独で、その場所へ犯人を捉えに行っているかも知れないよ」「そんな近い所なのか」「ウン、北園というのはなかなか利口な女だよ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...どうしても単独ではいかぬ...
大隈重信 「始業式訓示」
...もしそれが単独であったら...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...いかなる必要があって同国人らが皆、いつも羊のように群れを作り、単独では、歌うことも散歩することも飲むことも、何事もなし得ないかの観があるのを、彼は理解できなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...視覚や想像が単独で到達し得る以上の正確さには...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...以上の次第は単独で歴史の確証を保持し...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...単独で推論と判断の基礎に十分である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...明らかに運動は、単独では、つまり、何か他の事物との関係がない場合では、全然想像できない性質である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この下手人は単独でないことが...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...単独で清友亭を訪れたのはそれが始めてだつた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...島崎藤村先生二十四位の時初めて同人雑誌に掲載した短篇を偶々先生からお手紙をもらつて認められ、その後半年ばかり経つて友人の長谷川浩三が白石実三氏から紹介状を貰つて呉れ、単独で訪問した...
牧野信一 「初めて逢つた文士と当時の思ひ出」
...夜陰の露路を単独で...
牧野信一 「緑の軍港」
...全隊を乱せばわれ/\の任務は終るのではないか詩は単独ではかつて何者をも倒しえなかった―――また永久に倒しえぬだろう...
槇村浩 「詩諷」
...単独で主上へ拝謁(はいえつ)をねがい出るなどは...
吉川英治 「私本太平記」
...案の如く、いきなり単独で、武蔵へ斬りつけて来るようなものはない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...単独でムウドレのロダンさんのお室に身を寄せました...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
...とても成功はしませんよ』『私は単独ではございません』『あすこに居る二人の男かね?私は二人とも知っている...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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