...『花弁が一つにかたまつてゐる花は単弁花冠といふのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...中には八重なのもあるが単弁なのが多い...
高浜虚子 「椿子物語」
...ほんとうに単弁の菊のしおれかかったような形である...
寺田寅彦 「備忘録」
...単弁(たんべん)の黄なる小菊の様に可憐な花をしながら...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...単弁の黄なる小菊の様に可憐な花をしながら...
徳冨蘆花 「草とり」
...其ノ単弁淡紅ニシテ彼岸桜ト称スル者最多シ...
永井荷風 「上野」
...スッとして花は単弁で野菊に似て稍(やや)大きかった...
長谷川時雨 「紫式部」
...「こちらの単弁は〈イル・ド・フランス〉という銘柄のあるフランスの原産で...
久生十蘭 「だいこん」
...古代な紅色の単弁(たんべん)が...
柳田国男 「雪国の春」
...或はその美しい葉の色が単弁のすがすがしい花に映じて自ずと淡紅色に見えるのかとも思われる...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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