...単刀直入にすぎたりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...彼女に単刀直入に話を切り出す術(すべ)もなかった...
辰野隆 「感傷主義」
...単刀直入に訊く権利があります...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...殺された男の身許だけでも教えてくれ」単刀直入に訊いてみました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうした事だい」平次は単刀直入に訊きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何の用事で来たかは判るだらう?」単刀直入に...
林芙美子 「浮雲」
...単刀直入にいいますが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ひどく改まっているようだが……」那須は坐り直すと、ベッタリと髪を貼りつけた木槌(さいづち)頭を聳やかしながら、単刀直入に、いった...
久生十蘭 「金狼」
...もしかして、私の申し上げたことが、充分御諒解にならなかった点もあるかと思いますから、単刀直入に、もう少しハッキリしたことを申し上げましょう...
久生十蘭 「魔都」
...もはやごてくさ言っている場合ではないと思って単刀直入に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...君は本丸に単刀直入に切り込んだと思う...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...少し単刀直入に過ぎて...
三好十郎 「猿の図」
...単刀直入に云うと...
山本周五郎 「新潮記」
...今なお単刀直入に切り出したくはなく...
横光利一 「旅愁」
...魯粛は単刀直入に彼の胸をたたいてみた...
吉川英治 「三国志」
...そんな慇懃(いんぎん)ぶりなどに用はないといった風で単刀直入に言って返した...
吉川英治 「私本太平記」
...――ただ一つ、彼に誤算があったとすれば、それは、使者でもなくて、単刀直入に、高氏みずからが、これへ来たという意表外なことでしかない...
吉川英治 「私本太平記」
...いまや毛利どのに組すか、羽柴どのと盟約あるか、二つに一つを選ばねばならぬときに迫っています」と、単刀直入に、「確たる御返辞を」と、秀吉の使いとして、態度の表明を求めたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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