...単に金山脈の書入れとでも見たものか...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...単にあらゆるものを切りすててもなほ残る...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...単に数をかぞえて多いとか少ないとかいうだけではなんらのほんとうの統計としての意味がないという事である...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...彼にあっては真理とは単に見る――理論――ためのものではなくて...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...実践そのものではなくて単に実践の意味でしかない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...もし夫が単に機械的に同一だというなら...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それは大森氏が想定しているらしいようにインテリゲンチャが単に中間層として...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この人間像の、その頭脳の抽出のなかには、斯くして、あらゆる人間が、単に数字として、事物として、納められている...
豊島与志雄 「風景」
...単にさぐりを入れたつもりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...単に海岸の舟つきの部分だけを念頭に置かず...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしそれは単に兄妹(きょうだい)らしい話に過ぎなかった...
夏目漱石 「明暗」
...単に詩の作家ばかりでなく...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...単に物質文明を一変させたのみならず...
平林初之輔 「文学方法論」
...地下で簡単に夕食する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...しかし不断そんな長い名を言うのは面倒臭いので単にハゼと呼ぶようになった...
牧野富太郎 「植物記」
...国語をもって簡単に解説し得る地名が...
柳田國男 「地名の研究」
...その言葉の内容は簡単に説明されるものではなく...
「純粋小説論」
...単に伝統的な価値で通用していたに過ぎない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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