...その共同の祖先はもと南支那にいたということである...
伊波普猷 「進化論より見たる沖縄の廃藩置県」
...ところが丁度(ちょうど)天祥丸がまだ新品で南支那(みなみしな)へ遠航をやってた時だ...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...支那在留の邦人(冀東・冀察・南支一帯)の国民生活の安定を著しく動揺せしめたことは...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...全く独特な南支那風都市として名高かった鹿港の如きも...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...私は何となくこういう風に打捨てられた荒地をばかつて南支那辺(へん)にある植民地の市街の裏手...
永井荷風 「日和下駄」
...調べて見ると、これが、今の南支那、臺灣から日本の沿海を荒し廻つた、拔け荷(密輸入)扱ひの一味で、和蘭人(オランダじん)や葡萄牙人(ポルトガルじん)から、雜貨藥種を仕入れては日本へ持歸り、それを金に代へるかたはら、船着き場で少年少女を誘拐(かどはか)し、それを支那から、南洋へ連れて行つては、良い値で賣り飛ばして居たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今(昭和十年当時)の南支那...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...朝鮮(ちようせん)を經(へ)ないで恐(おそ)らく南支那邊(みなみしなへん)から...
濱田青陵 「博物館」
...馬楽君と南支へ皇軍慰問に行っていた橘の百圓君夫妻とその坊やの来訪なのだった...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...今も南支那人虎を呼んで猫と為すと言った...
南方熊楠 「十二支考」
...近時の南支那にも...
南方熊楠 「十二支考」
...したがって予は南支那に一種のコルゴが現存するか...
南方熊楠 「十二支考」
...宋朝以来南支那に盛んな五通神は...
南方熊楠 「十二支考」
...ところが台湾や南支の在来の陶器は...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...怖いのは南支那海の三角波だけだよ...
夢野久作 「焦点を合せる」
...南支那海の三角波というのは...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...南支那一帯の諸港との往来は...
吉川英治 「新書太閤記」
...かつての中南支や南方諸島に進駐した日本軍の旧将軍などにはよくうなずかれることかと思う...
吉川英治 「随筆 新平家」
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