...ちょっと南京虫はいそうなれど...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...そこでさっそく南京虫の征伐に出かけた...
大杉栄 「獄中消息」
...すなわちこの南京虫なり...
大杉栄 「獄中消息」
...吾ながら愛相がつきまして……」店員は南京虫のやうにそこらの手さげ鞄かシヤツの縫ひ目に潜り込んでしまひたいやうな表情(かほつき)をした...
薄田泣菫 「茶話」
...誰が言い出したものか「生命直覚の悲哀」「南京虫の哀愁」とかいう言葉が...
相馬泰三 「六月」
...たしかに南京虫の痕(あと)や...
谷崎潤一郎 「細雪」
...息のつまるような汚ない所に寝て」)どこもかしこも南京虫と...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...もう一晩は夜どおし南京虫に責められてね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...はたしてこれがそうだとは断言出来なかったが――何だか直覚的に南京虫らしいと思った...
夏目漱石 「坑夫」
...いかな南京虫でも応(こた)えないほど疲れ切ったんで...
夏目漱石 「坑夫」
...それよりか南京虫(ナンキンむし)のいない床(とこ)へ這入(はい)りたい...
夏目漱石 「坑夫」
...彼の南京虫(なんきんむし)だらけの巣へ連れ込まれた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ただの一匹でも南京虫が俺を刺したが最後...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そこへ南京虫が集まるから諸君の悩みは...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...私の茶碗へつぶした南京虫を一杯入れたり...
松永延造 「職工と微笑」
...寄宿舎の南京虫をタイジしろ!○鬼足袋工業株式会社...
宮本百合子 「工場労働者の生活について」
...南京虫が出て、おちおち眠られない...
宮本百合子 「刻々」
...大チブス(リードが死んだときの)はしらみと南京虫が伝播したのだそうですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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