...卒然と言われたことに驚いた...
...ふとしたことで卒然と気分が変わることがある...
...やる気がなかったけれど、友達からの一言で卒然と気持ちが引き締まった...
...彼の卒然とした態度に私は不信感を抱いた...
...卒然とした態度で彼女からの告白を受け流してしまった...
...それとは全く違つた心持が卒然として起つて來る...
石川啄木 「硝子窓」
...卒然としてこの文学勃興の機運に際会したは全く何かの因縁であったろう...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...あたかも重病人が卒然として仇敵のその前に立つに会し...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...卒然として未来におけるわが運命を自覚した時の涙は発作的(ほっさてき)に来る...
夏目漱石 「虞美人草」
...ところがこの注意深い母がその折卒然(そつぜん)と自分に向って...
夏目漱石 「行人」
...俺に渡りがつけたいのだ」平次は卒然として問いました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...このとき卒然と思い知った...
久生十蘭 「ノア」
...之を見ると、私は卒然として、「ああ済(すま)なかった……」と思った...
二葉亭四迷 「平凡」
...卒然ものを問はれたるときは...
森鴎外 「舞姫」
...卒然ものを問はれたるときは...
森鴎外 「舞姫」
...卒然として價値の顛倒が齎された...
森田草平 「「青白き夢」序」
...孫次郎の顔に卒然として力が溢れた...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...卒然と立ってその部屋を出た...
山本周五郎 「日本婦道記」
...だが徐々に、官能の弁が閉じられて、つねのわが身に返るかと意識された途中で、彼女は卒然と、すすり泣きをゆり起した...
吉川英治 「私本太平記」
...卒然(そつぜん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...永いあいだ業(ごう)を煮やしたものよ」卒然と彼は身ぶるいした...
吉川英治 「親鸞」
...卒然(そつぜん)悟るところがあって...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...彼は、卒然と、寝醒めのうつつに、坂東平野の牧の馬小舎を思い出した...
吉川英治 「平の将門」
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