...卒然と言われたことに驚いた...
...ふとしたことで卒然と気分が変わることがある...
...やる気がなかったけれど、友達からの一言で卒然と気持ちが引き締まった...
...彼の卒然とした態度に私は不信感を抱いた...
...卒然とした態度で彼女からの告白を受け流してしまった...
...卒然として来り我等を茫莫(ママ)のうちに残すもの...
芥川多加志 「四人」
...よしまた覚えているとしても――自分は卒然(そつぜん)として...
芥川龍之介 「毛利先生」
...卒然としてこの改定案を示し...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...辻褄の合わぬ奇妙な一枚の絵を描き残したまま卒然として怪しげな変死を遂げてしまったのは...
大阪圭吉 「闖入者」
...名士、というわけのことになるのかも知れぬ、と思えば卒然、狼狽せずには居られなかったのである...
太宰治 「善蔵を思う」
...卒然として之に對すれば相當大きい堆積であり數人の力では一通り眼を通すさへ困難な位であるが...
橘樸 「支那を識るの途」
...その問題は「卒然として答えるにはあまりに多岐多端なことであるから...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...その時彼の心を卒然として襲って来たものがあった...
夏目漱石 「明暗」
...御米は卒然何とも知れない恐怖の念に襲(おそ)われたごとくに立ち上がったが...
夏目漱石 「門」
...暗中(あんちゆう)に卒然(そつぜん)として白刄(はくじん)を見(み)る思(おもひ)があつた...
夏目漱石 「門」
...平次は卒然として往來に立停ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...卒然(いきなり)ピシャリと叩き付ける...
二葉亭四迷 「平凡」
...「阿母(おっか)さん阿母さん!」と卒然(いきなり)内へ喚(わめ)き込んだが...
二葉亭四迷 「平凡」
...卒然ものを問はれたるときは...
森鴎外 「舞姫」
...さしもの鈍物が卒然としてさめた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ卒然(そつぜん)として人間の空想に生まれたものではなくて...
柳田国男 「海上の道」
...卒然とみな色を失った...
吉川英治 「私本太平記」
...卒然(そつぜん)悟るところがあって...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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