...卒然と言われたことに驚いた...
...ふとしたことで卒然と気分が変わることがある...
...やる気がなかったけれど、友達からの一言で卒然と気持ちが引き締まった...
...彼の卒然とした態度に私は不信感を抱いた...
...卒然とした態度で彼女からの告白を受け流してしまった...
...僕は卒然飯田蛇笏と...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...綸の張り卒然失せぬ...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...あたかも重病人が卒然として仇敵のその前に立つに会し...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...卒然として古典の思想と現代とを結びつけるのが無意味であることは...
津田左右吉 「日本精神について」
...卒然として往年かの二艦を横浜の埠頭(ふとう)に見しことを思い出(い)でたる武男は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...水草も魚の影も卒然(そつぜん)と渠の視界から消え去り...
中島敦 「悟浄出世」
...あるものは人間交渉の際卒然として起る際(きわ)どき真味がなければ文学でないと云う...
夏目漱石 「作物の批評」
...その時彼の心を卒然として襲って来たものがあった...
夏目漱石 「明暗」
...博士は卒然と王を追うことを断念し...
久生十蘭 「泡沫の記」
...卒然(いきなり)本包を其処へ抛(ほう)り出し...
二葉亭四迷 「平凡」
...狼狽して卒然(いきなり)其処へドサリと膝を突くと...
二葉亭四迷 「平凡」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...卒然病を発して歿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...卒然として價値の顛倒が齎された...
森田草平 「「青白き夢」序」
...かれは卒然とふりかえり...
山本周五郎 「城を守る者」
...そのうちに孔明が卒然(そつぜん)と面(おもて)をおおって哭(な)きかなしんだ...
吉川英治 「三国志」
...あの煙の立ちようでは、すでに勝入父子は風のごとく、岐阜へひき揚げおッたに相違ない」家康は、卒然と、馬をめぐらした...
吉川英治 「新書太閤記」
...永いあいだ業(ごう)を煮やしたものよ」卒然と彼は身ぶるいした...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索