...卒然と言われたことに驚いた...
...ふとしたことで卒然と気分が変わることがある...
...やる気がなかったけれど、友達からの一言で卒然と気持ちが引き締まった...
...彼の卒然とした態度に私は不信感を抱いた...
...卒然とした態度で彼女からの告白を受け流してしまった...
...よしまた覚えているとしても――自分は卒然(そつぜん)として...
芥川龍之介 「毛利先生」
...僕は卒然として昨日の野呂の言葉を思い出した...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...罪悪というものは生ずるはずがない」卒然と独りごとのようにいいだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...卒然として武村は眉を昂げながら...
徳田秋聲 「彷徨へる」
...雜誌の寄稿者たる佐治君に對して消滅しつゝあつた疑問が卒然として復起した...
長塚節 「教師」
...小野さんは自己の住むべき世界を卒然と自覚した...
夏目漱石 「虞美人草」
...卒然(そつぜん)Kに脅(おびや)かされるのです...
夏目漱石 「こころ」
...この一刻の幸(ブリス)から生ずる永久の苦痛がその時卒然として...
夏目漱石 「それから」
...その時彼の心を卒然として襲って来たものがあった...
夏目漱石 「明暗」
...主人は卒然「冒険者(アドヴェンチュアラー)」と...
夏目漱石 「門」
...主人(しゆじん)は卒然(そつぜん)「冒險者(アドンチユアラー)」と...
夏目漱石 「門」
...このとき卒然と思い知った...
久生十蘭 「ノア」
...卒然(いきなり)道端(みちばた)の小石を拾って打着(ぶっつ)けてやろうとしたら...
二葉亭四迷 「平凡」
...孫次郎の顔に卒然として力が溢れた...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...泣きぬいたあとは、卒然、涙の底から、立ち直る生きがいをつかんでくれ...
吉川英治 「新書太閤記」
...また卒然(そつぜん)と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...無為に閉じ籠(こ)められる時――卒然として...
吉川英治 「宮本武蔵」
...……しばらくすると下の方で卒然起る人の叫び...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
便利!手書き漢字入力検索