...其の中に坊やんが時々病気が起つて卒倒するといふやうな噂がたつた...
飯田蛇笏 「秋風」
...僕だよ』『兄さん!』彼は危なく卒倒するところでした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...照ちやんは假令臺所で卒倒する迄も此際病を力めて補けて呉れるべきだと春三郎は考へた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...死んだのか? オフィリヤが聞いたら卒倒するだろう...
太宰治 「新ハムレット」
...それとも卒倒するかだ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...もうずっと前から聞き覚えのある癲癇(てんかん)持ちが発作を起こして卒倒する時の叫び声であった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この「晒し者」を一見すると卒倒するばかりに気色ばんだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...一日幾度となく眩暈(めまい)卒倒する風なので...
久生十蘭 「湖畔」
...まごまごしていると卒倒する...
久生十蘭 「だいこん」
...貴婦人(デイム)のようにむやみに卒倒するのには弱った...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...今にも卒倒するかと思われるような眼つきで真名古を見上げながら...
久生十蘭 「魔都」
...今にも卒倒するような凄まじい顔つきになって...
久生十蘭 「魔都」
...卒倒するのを見た...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...東京まで何百里も乘つたら卒倒するかも知れんから...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...舞台の上で卒倒する迄イタリーの全観客にヒッスを浴せられたそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どんなに激しく卒倒する時にも...
三好十郎 「恐怖の季節」
...中には卒倒する奴が出るかも知れないぜ――」無論...
蘭郁二郎 「魔像」
...(中には卒倒する奴が出るかも知れないぜ――)その言葉が...
蘭郁二郎 「魔像」
便利!手書き漢字入力検索