...彼の卑陋な態度には呆れた...
...その建物の卑陋な外観が目に余る...
...卑陋な冗談を言うのは止めてください...
...あんな卑陋な行為は許されない...
...彼の卑陋な嘘がばれて、信用を失った...
...外面道徳の專權は人を野卑陋劣にする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...その言葉の空(むな)しい罵詈(ばり)でないのを感じて私自身の卑陋(ひろう)を悲しまねばならなかった...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...周囲に卑陋なものを見出しておきながら...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...卑陋なものを見出しながら...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...私の卑陋はここでも私に卑陋な行いをさせた...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...わたくしの苦痛、悟性、正直、卑陋(ひろう)、愚昧なんといふものが、次ぎのジエネレエシヨンの役に立たうといふものです...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...ベルナルドオが姫を得んと欲せしは卑陋(ひろう)なる色慾にして...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...貧より来る苦痛の中に心に卑陋なる思想の湧出するこれ悲歎の第四なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...卑陋ならずして高尚なるを得るなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...演藝野卑陋劣観るに堪えず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...文學雜誌新潮は森先生の小説に對していつも卑陋なる言辭を弄して惡罵するを常としてゐた...
永井荷風 「森先生の事」
...卑陋(ひろう)な御話ではあるが...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...すなわち西洋人が相手の場合には私の卑陋(ひろう)のふるまいを一図に徳義的に解釈して不徳義――何も不徳義と云うほどの事もないでしょうが...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...卑陋(ひろう)な賤民(せんみん)扱いにされていた小説等の散文学が...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...われは狼のごとく飢ゑたりしきりに欄干(らんかん)にすがりて齒を噛めどもせんかたなしや 涙のごときもの溢れ出で頬(ほ)につたひ流れてやまずああ我れはもと卑陋なり...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...この卑陋(ひろう)なる一室に雑居して苦々(にがにが)しき思をなさんより...
福沢諭吉 「学者安心論」
...仮初(かりそめ)にも俗な卑陋(びろう)な事はしられないものだと育てられて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...尋常平凡の人物より成立ちし共和政治は最も卑陋(ひろう)なる者なり...
山路愛山 「明治文学史」
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