...彼は卑賤な家柄から上り詰めた人物だ...
...その男は卑賤な仕事しかできないと見られている...
...卑賤な行為をしても得られるものはない...
...彼女を卑賤な立場に追い込んでしまった...
...卑賤な制度を改めるためには、大胆な改革が必要だ...
...かの女(ぢよ)は無責任な女性――而も卑賤極まる女性――であるから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...卑賤(いやし)くなるもまたこれを暁(さと)らざるなり...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...之に反して物質という問題は卑賤である...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...しかも苦々しい凡庸(ぼんよう)な卑賤(ひせん)なものまでも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生ける魂のうちのもっとも卑賤(ひせん)なものも救われなければならない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...崇高と相並んで卑賤(ひせん)も存する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...破廉恥と卑賤(ひせん)とを積み上げて民衆を酔わすこと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...卑賤(ひせん)にそだちたる我身(わがみ)なれば...
樋口一葉 「軒もる月」
...言ひ張りてからが欲とやいはれん卑賤の身くやしく...
一葉 「暗夜」
...これほど下劣で卑賤醜悪(ひせんしゅうあく)なものに堕落することが出来るのだろうか? これほど変るものだろうか? これが果して真相に近いことだろうか? ところが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...地獄――お前自身の卑賤(ひせん)の地獄にあるだらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...如何に「文藝を解せざる卑賤の階級」の一人にしても...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...見聞の狹い「卑賤民」は雅號は單に下の名前丈を變へるものだと考へてゐるが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...數へれば數へる程面白くない卑賤民の仲間のかくいふ先生もその一人に過ぎないのであつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...忠言あらば卑賤の者たりとも採用すべきこと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...第一は忠言あらば卑賤の者たりとも採用すべきこと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その汚濁や卑賤の中から...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...卑賤(ひせん)の親とは慕われようが...
吉川英治 「私本太平記」
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