...彼は卑賤な家柄から上り詰めた人物だ...
...その男は卑賤な仕事しかできないと見られている...
...卑賤な行為をしても得られるものはない...
...彼女を卑賤な立場に追い込んでしまった...
...卑賤な制度を改めるためには、大胆な改革が必要だ...
...いかほど常住に卑賤で無学であろうとも...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「高貴な者に対する憎悪は卑賤な者の無意識の尊敬じゃ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...かつ卑賤の身にして国家の大事を議すること不届(ふとどき)なり」...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そこには立場以外の概念が必要であることを人々は認めないわけには行かぬであろう(以上のことは深刻・浅薄、高貴・卑賤、等々に就いてその通りに通用する)...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...之に反して物質という問題は卑賤である...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...しかも苦々しい凡庸(ぼんよう)な卑賤(ひせん)なものまでも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...国民のもっとも高尚な分子ともっとも卑賤(ひせん)な分子とによって宣伝されて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ゴットフリートや卑賤(ひせん)な人々の思い出が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生ける魂のうちのもっとも卑賤(ひせん)なものも救われなければならない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ディオニュシウスは卑賤から身を起し...
野上豊一郎 「エトナ」
...卑賤(ひせん)にそだちたる我身(わがみ)なれば...
樋口一葉 「軒もる月」
...泊る妓の蚊帳の向ふで櫛を替へ泊る妓の汗よけだけがつるさがり泊る妓の肌着になるとちぢこまりかんざしと櫛とを置いてスルリ寝る小待合蚊帳のつり紐ふと見かけニア人になると芸者のカレライスのめばいいんでシヨと芸者トヲ十五十二時が過ぎて待合おもしろし一誦よく岡場所の艶笑場面を賦して毫末も卑賤の感を与へないのはまことにまことに凡手ならざるものがあるではないか...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...如何に「文藝を解せざる卑賤の階級」の一人にしても...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...意外にも下劣卑賤な人間が多く...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...自ら卑賤に身をおとし世を捨て...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ごく卑賤のものの場合だけが違う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...第一は忠言あらば卑賤の者たりとも採用すべきこと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...かつ卑賤の身にして国家の大事を議すること不届きなり」...
吉田松陰 「留魂録」
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