...人を卑小扱いするなんて最低だ...
...彼の卑小さには呆れるばかりだ...
...卑小な批判は意味がない...
...それ程卑小な問題ではないと思う...
...卑小な心というのは直した方がいい...
...凡近卑小の材を捉(とら)えて人生の機微を描こうとした作者の観照的態度に対して批判を加えた者は殆んど一人もなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...他の一つ一つに比べて卑小である...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...吝嗇(りんしょく)卑小(ひしょう)になりつつあるか...
太宰治 「禁酒の心」
...私は私の卑小を痛感した...
種田山頭火 「其中日記」
...どうかすると卑小な見えのようなものも混ざって...
徳田秋声 「仮装人物」
...自分の卑小な仕事が省みられた...
徳田秋聲 「草いきれ」
...こんな教育方針が矮小で卑小なものであることは明らかなのだが...
戸坂潤 「思想動員論」
...さぞかしわたしの卑小な虚栄心と浅薄な気持ちを軽蔑することだろう...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...皆卑小な浅薄な小怜悧なものか...
豊島与志雄 「偶像に就ての雑感」
...大空の下に置かれた人生の卑小でもなかった...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...自分自身が卑小に卑小に感ぜられた...
豊島与志雄 「山吹の花」
...巧妙のみしか存しないところには必然に卑小が存する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ストーブの煙筒の建造者は青銅をもって卑小を作り上げることができたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分は――尊大なるべき俺の自尊心は――何と卑小な喜びにくすぐられたことだろう! 実際...
中島敦 「狼疾記」
...あくどい笑ひに対してよく云はれる「くすぐり」と云ふやうな卑小な世界のものではなかつた...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...卑小な時代に反覆される野心の落ちゆく先はどこかということを描き出しているのでしょう? 何かが今私の内に発酵しかけているらしくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...精神の貧弱さの故の卑小さしかないというのは詰らないことね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...モンテーニュは人間の卑小な面だけしか見ず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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