...卍巴と乱れ狂つて冷たい窓硝子を打つ...
石川啄木 「雪中行」
...卍巴(まんじともえ)を...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...「この煙とも霧とも靄(もや)とも分らない卍巴(まんじともえ)の中に...
泉鏡花 「薄紅梅」
...ただ卍巴(まんじともえ)に降る雪の中を倒(さかし)に歩行(ある)く風情になる...
泉鏡花 「怨霊借用」
...卍巴(まんじともえ)となって歩き廻るのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...志摩の南端の卍巴の如く彎入してゐる水は...
高濱虚子 「横山」
...観察者の頭が現象の中へはいり込んで現象と歩調を保ちつついっしょに卍巴(まんじともえ)と駆けめぐらなければ動いているものはつかまえられない...
寺田寅彦 「空想日録」
...卍巴(まんじともえ)と降る雪を刎(は)ね返してサッサと濶歩しましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...まったったあい――」卍巴(まんじどもえ)とその前でひっくり返ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...卍巴(まんじともえ)のように入りみだれる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...卍巴と降りしきる吹雪が視界を遮ぎつてしまつたため...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...どこからともなく卍巴(まんじともえ)と入り乱れて参りまして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...文字通り卍巴(まんじともえ)の戦いとなった...
吉川英治 「三国志」
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