...町の上には半輪の月が...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...半輪の月雲間に露はる...
大町桂月 「箱根神社祈願の記」
...穴の高さ八尺、幅一丈二尺、半輪形を爲す...
大町桂月 「妙義山の五日」
...大きな虹が半輪を作つて映じました...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...霜満軍営秋気清……云々鞭声粛粛夜過河……云々蛾眉山月半輪秋……云々月落烏啼霜満天……云々高原弔古古墳前……云々そんな詩を父は好きだった...
豊島与志雄 「父の形見」
...明後日は会社の臨時総会にて残念ながら半輪亭(はんりんてい)のけいこ休みと致候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...三年も前から同じ師匠を木挽町(こびきちょう)の待合半輪(まちあいはんりん)というへ招き会社の帰掛(かえりが)け稽古(けいこ)に熱心している由を知って互(たがい)にこれは奇妙と手を拍(う)って笑った...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...それからわたしはヨウさんに勧められるまま朝の稽古通いを止(や)めて夕刻木挽町の半輪へ出向く事にしたのであった...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...夜半輪の月よし...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...半輪の月空しく樹頭に在り...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...雨後半輪の月佳し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...燈火の光に代って蒼々(あおあお)とした夏の夜の空には半輪(はんりん)の月...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...晴れた空には早や秋の気が十分に満渡(みちわた)っているせいか銀河を始め諸有(あらゆ)る星の光は落ちかかる半輪(はんりん)の月よりもかえって明(あかる)く...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...半輪ノ秋影ハ平羌(へいきやう)...
中里介山 「大菩薩峠」
...土に半輪(はんわ)を描き...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
......
三好達治 「艸千里」
...月の半輪が暁(あかつき)の空に...
柳田国男 「海上の道」
...夕陽は赤い半輪をしずめかけ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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