...山野夫人は心身過労の為に半病人になって邸に残っていたし...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...さればこの請願人というものは並々の身体ではない、半病人である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その半病人に、配給のお米を背負わせるのは、むごいとも思ったが、しかし、私自身であの配給の列の中にはいるのも、頗(すこぶ)るたいぎなのである...
太宰治 「父」
...半病人同様のあわれなすがたになり...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...庸三は半病人のように病床に横たわった...
徳田秋声 「仮装人物」
...彼は半病人のような体の疲れと衰えを感じて...
徳田秋声 「仮装人物」
...半病人のような日を送っておりました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...この六十幾つの半病人が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...氣丈な主人六兵衞も半病人同樣です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは嫉妬(しっと)と心配で半病人のようになっているだけで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...嫁のお弓は半病人の姿で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まるで半病人になつてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まるで半病人になってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今ふらふらのこの半病人が生徒の眼にはどう映るのか...
原民喜 「魔のひととき」
...信州の奥から半病人の都築明を乗せた上り列車はだんだん上州との国境に近いO村に近づいて来た...
堀辰雄 「菜穂子」
...片っぽに半病人で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...うちの人たちは皆半病人で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...――今では半病人のようになってこの寮に暮しているのだ...
山本周五郎 「お美津簪」
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