...半病人の婆さんの惨めな生活に同情して...
伊藤野枝 「白痴の母」
...あの半病人のふらふら先生が……」「まあいい...
海野十三 「共軛回転弾」
...二人ながらまだ半病人だが互に協力してほかの一同に同じように薬を呑ませると幸にも皆正気に復したが...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...片輪者や半病人をいれる半病監みたようなものになっていた...
大杉栄 「獄中記」
...やっと病院から出て千葉県の船橋の町はずれに小さい家を一軒借りて半病人の生活をはじめた時の姿は...
太宰治 「小さいアルバム」
...その半病人に、配給のお米を背負わせるのは、むごいとも思ったが、しかし、私自身であの配給の列の中にはいるのも、頗(すこぶ)るたいぎなのである...
太宰治 「父」
...男のひとは例外なく痩せて半病人のようになっているのに...
太宰治 「女神」
...半病人のような日を送っておりました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...中風(ちうふう)に當つた半病人ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨日(きのう)から半病人の姿で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...漸(やうや)く自分の部屋に半病人のやうになつて居るのを搜(さが)し出して來ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだ半病人の有樣で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...半病人のやうになつてしまひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの娘には全く可哀想でしたよ」「何が?」「半病人のやうになつて居る母親の世話から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...固く眼を押えて半病人のように這出して来たのは殺された筈の坂本新太郎であった...
牧逸馬 「上海された男」
...まして彼(あ)の半病人の様なお関に養われて居なければならないと云う事はどれ程子に思い遣りを起させたか知れない...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...――今では半病人のようになってこの寮に暮しているのだ...
山本周五郎 「お美津簪」
...半病人の彼女の老父は殆んど狂人のやうになつて...
若山牧水 「姉妹」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??