...そんなとき「寝れば一畳、起きれば半畳、五合とっても三合飯」という明るさと『いまにえろなったるぞ』との人一倍の意欲が、私の力になった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...広さはたたみ半畳ぐらいで...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...下院で一議員が半畳を入れて「パンも専売にはいっていないのか?」と叫んだ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...雨水の光る蛇目傘(じゃのめがさ)を半畳(はんだたみ)にして...
田中貢太郎 「黄燈」
...五十嵐が半畳を入れながら途端に含羞(はにか)んで俯向(うつむ)いてしまった雪子の横顔へ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...株屋の旦那が半畳を入れた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...質問が出たり半畳が這入ったりしては気抜けがせざるを得ない...
戸坂潤 「社会時評」
...役者がドジをやると半畳をうちこんだものだが……そいつが隙(すき)がなかったね...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところが今時の半畳屋と来た日にゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...半畳を飛ばす隙もなかったと見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...一々半畳を入れられる...
中谷宇吉郎 「娘の結婚」
...半畳(はんじょう)を入れることも忘れてしまっていた...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...」とまた宮部は半畳をいれた...
牧野信一 「明るく・暗く」
...」静かな吐息を窺つて各々そんな半畳を矢継ばやに投かけた...
牧野信一 「渚」
...次郎吉には大きいとも何とも畳半畳敷くらいに見えた...
正岡容 「小説 圓朝」
...裁判長の半畳を訂正します...
宮本百合子 「共産党公判を傍聴して」
...しかしその火の光は煖炉の前の半畳敷程の床を黄いろに照しているだけである...
森鴎外 「鼠坂」
...半畳ではなく、今さらヒューマニズムという抽象的な議題には感興を覚えない、一同の意識を代表した声かと見えた...
横光利一 「旅愁」
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