...花壇の土を掘り起こしたようにきたない畳が半畳ばかり現われ出た...
有島武郎 「或る女」
...手荒い見物をして半畳(はんじょう)を舞台目がけて投げつけさせるほどのスリルをあたえることができる...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...この障子の前の半畳程の畳敷の所に...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...」と半畳を入れたので...
薄田泣菫 「茶話」
...半畳の居室与えられ...
太宰治 「HUMAN LOST」
...雨水の光る蛇目傘(じゃのめがさ)を半畳(はんだたみ)にして...
田中貢太郎 「黄燈」
...株屋の旦那が半畳を入れた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...突然半畳を入れた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...質問が出たり半畳が這入ったりしては気抜けがせざるを得ない...
戸坂潤 「社会時評」
...ところが今時の半畳屋と来た日にゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...半畳(はんじょう)を入れたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...しきりに半畳を入れる者がある...
野上豊一郎 「闘牛」
...半畳(はんじょう)を入れることも忘れてしまっていた...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...それから少女の様子を見に行つたんだらうなどと半畳を入れて彼を怒らせたりするやうになつた...
北條民雄 「戯画」
...どこででもそうだ」とやっと半畳を入れます...
宮本百合子 「共産党公判を傍聴して」
...半畳の畳を立てたようなやぐ箪笥だのあっても...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...新助の半畳(はんじょう)などには耳を貸している風もない...
吉川英治 「江戸三国志」
...旅路にも持ち歩かせているらしい高麗縁(こうらいべり)の半畳(はんだたみ)を土間に敷かせ...
吉川英治 「私本太平記」
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