...半焼けになった物置きが平べったくたおれている...
有島武郎 「火事とポチ」
...このホテルは日本風ではあるが、西洋風に経営されていて、それ迄の、各様な日本食の後をうけて、半焼のビフテキ、焼馬鈴薯(じゃがいも)、それからよい珈琲(コーヒー)は、誠に美味であった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...私どもの家もおかげで半焼のうき目にあったのでした...
上村松園 「昔尊く」
...半焼けの屍体(したい)!それはずいぶん奇妙な恰好をしていた...
海野十三 「蠅男」
...それは逆さになって、この煙道の中に入っていたものらしく、胸部や腹部は、もう完全に焼けて、骨と灰とになり、ずっと上の方にあった脚部が、半焼けの状態で、そのまま上から摺(す)り落(お)ちてきたのだった...
海野十三 「蠅男」
...あの半焼屍体は、蠅男の仕業ではなかろうか...
海野十三 「蠅男」
...あの焼屍体の半焼けの右足の拇指が半分ないのは...
海野十三 「蠅男」
...仙台は既に大半焼かれ...
太宰治 「たずねびと」
...街路に面して二三本の半焼けになった鈴懸の樹のある所があって...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...もっともその後一度火事で大半焼けたけれど...
谷譲次 「踊る地平線」
...都心近くのある半焼けのビルも...
豊島与志雄 「朝やけ」
...半焼になってしまった...
豊島与志雄 「公孫樹」
...空襲で半焼けになった小さな印刷工場を...
豊島与志雄 「落雷のあと」
...近所の二三軒を半焼けにして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...獣皮塩蔵所を半焼したところで...
久生十蘭 「海豹島」
...半焼けの儘出て来て...
牧逸馬 「土から手が」
...奥の窓から半焼けになった庭木の頭と晴れた夕空...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...半焼となっている内裏の鴛鴦殿(えんおうでん)で...
吉川英治 「三国志」
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