...親方には半文の借りもした覚えはねえからな...
有島武郎 「カインの末裔」
...およそ国家ある以上は自他一様まずその生活を保つの一点に帰せざるべからざることは半文政治家といえども容易に断言しうるところなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...半技術家で半文明評論家である若干の文化的野次等でしかないが...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...政治問題として殆ど半文の價値なきものたるに拘らず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「朝鮮大虎」「大入々々」「大人一文小児半文」と書いた札を背にして切(しき)りに客を呼んでゐる男が一方にゐる...
長與善郎 「青銅の基督」
...愛嬌のない御客は下女から見ると半文(はんもん)の価値もない...
夏目漱石 「虞美人草」
...さすれば此歌(このうた)は無心(むしん)に書(か)きたるものにて半文(はんもん)の價値(ねうち)もあらず...
樋口一葉 「曉月夜」
...半文がとこもねえんだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...十二時半文ビルへ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...八月二十五日(水曜)十二時半文ビルへ出る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...編曲指揮の服部良一に会ってホテルでコーヒーのみ、二時半文ビルへ、本年度から始めたダメ出し会、出席随意としたら十何人か集った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...心あてに折らはや折らむ初霜の置きまとはせる白菊の花此躬恒(みつね)の歌百人一首にあれば誰も口ずさみ候へども一文半文のねうちも無之駄歌に御座候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...一文半文のねうちも無之(これなき)駄歌に御座候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...一文半文のねうちも無之(これなき)駄歌に御座候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...嚢物常無半文儲...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...自ら「嚢物常無半文儲」を歎じつゝも...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...嚢中払尽半文無...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...探題職は平和時の半文官だし...
吉川英治 「私本太平記」
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