...半切十数枚書いた(後援会の仕事の一つである)...
種田山頭火 「行乞記」
...□白船老から手紙と半切とが来た...
種田山頭火 「其中日記」
...愛国婦人会から申込まれてゐた半切と短冊とを書きあげる(傷病将士慰問...
種田山頭火 「旅日記」
...「ちょうど好いね」その軸は特にここの床(とこ)の間(ま)を飾るために自分が父から借りて来た小形の半切(はんせつ)であった...
夏目漱石 「行人」
...半切(はんきれ)の音がかさかさ鳴った...
夏目漱石 「それから」
...半切(はんきれ)を取り上げると...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...白髪蒼顔万死余云々(はくはつそうがんばんしのようんぬん)と書いた半切(はんせつ)の唐紙(とうし)を...
夏目漱石 「道草」
...主人がわざわざ半切(はんきれ)に洒落(しゃれ)と本文(ほんもん)を並べて書いて...
夏目漱石 「門」
...成程何んの變哲もない白い半切と白い封筒で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかにして児は生くべきぞ天地も頼もしからず思ふこの頃大正五六年の頃の作で、子女が皆大きくなり、学費等も自然嵩んで来る、如何にしてこの大家族を養うべきかそれのみに日夜心を砕き若くして得た名声を利用して色紙、短冊、半切、屏風などを書きなぐるなど全力を尽くすといへど幾度か自信を失はれたことであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...十二時半切り上げる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...半切毛布に包んだ箱を出した...
森鴎外 「鶏」
...間もなくわざわざ拙宅まで持参して下さったのは和歌の半切...
山本笑月 「明治世相百話」
...彼女の見事な筆跡で書いた半切(はんせつ)や色紙短冊が飛ぶように地方へ売れた...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...細物の茶掛だの、半切だのが、どうかすると市場へ出てくる...
吉川英治 「折々の記」
...大にしても半切にとゞまり...
吉川英治 「折々の記」
...鬘桶(かつらおけ)に乗せている半切(はんぎり)の裾をややひらいて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...半切(はんぎり)や龍神巻(りゅうじんまき)の袖をあらため...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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