...事實上彼等は共に半ば新しく半ば舊き...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...若し世人の言半ば信(まこと)ならんには...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...何処にも『死んだ魂』が半ば餓えてゐる子供達のものを奪取つてゐた...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「死んだ魂」
...ただ八月の月半ばまでには帰って来るであろうところの私を待ち佗(わ)びていたのです...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...フランシスが一声号令をかけると、二人の看守はいっそうきつく囚人を掴み、半ば導くように、半ば追いやるようにして、なんともへたくそに階段を上がらせた...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...ハリーは半ば目をして...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...その屋根の下を半ば我が家の物置きに使っているらしく...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...その半ばはマルクス主義を奉じている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...彼女はその柔かな体重を彼の腕に半ば託し...
豊島与志雄 「画舫」
...問答の半ばでふたりいい合わせたように...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生の精神は半ば験温器にある...
夏目漱石 「虞美人草」
...父親は半ばたずねるようにいった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...半ば信じられない...
北條民雄 「いのちの初夜」
...それらの半ば夢見心地の...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...夜は半ばを取り返してゐた...
牧野信一 「F村での春」
...半ばは運命のようなものを感じて...
柳田国男 「故郷七十年」
...半ば脅迫じみた話をもちかけた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...例の浴衣の姿が半ば月光を浴びてしよんぼりと立つて居る...
若山牧水 「姉妹」
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