...半ば同情のある評語を下した...
芥川龍之介 「着物」
...軒々の提灯や行燈は半ば消えた...
石川啄木 「鳥影」
...春の最初のスズメ! 一年は前よりもさらに若い希望ではじまるのだ! 半ば露(あら)わになった湿った野のうえに聞えるアオコマドリ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...……」と彼女は半ば囁くように言う...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...指を半ば埋めた後にまたはずして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...アンジョーラは半ば謎(なぞ)のようなしかも意味深い比喩(ひゆ)を多少交じえながら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...半ばは好奇心でやって来たのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...受け口の脣(くちびる)を半ば開いた儘...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...半ば河底の砂に埋もれて生きておった...
中島敦 「悟浄出世」
...半ば驚き半ば欣(よろこ)び...
中島敦 「南島譚」
...半ば弱いものを脅かすようなその眼付は...
夏目漱石 「道草」
...この物語から丁度(ちょうど)一年半ばかり前のことです...
野村胡堂 「十字架観音」
...洛内の火災その半ばは彼ら一揆の仕業である...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...半ば自棄(やけ)気味で覚悟を定めると...
北條民雄 「いのちの初夜」
...この三月も半ば経(た)ってしまったが...
水野葉舟 「土淵村にての日記」
...僅かに一年半ばかり同じ教室に机を並べたばかりだつたが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...尊氏も今は半ばあきらめ顔に...
吉川英治 「私本太平記」
...そこには忽ち町の人口の半ばちかくが押し寄せるのだが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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