...半ば気味の悪い懐しささえ感じました...
芥川龍之介 「開化の良人」
...」と半ば独り語のやうにつけ加へた...
芥川龍之介 「舞踏会」
...生際(はえぎわ)が抜け上って頭(つむり)の半ばから引詰(ひッつ)めた...
泉鏡花 「悪獣篇」
...崖の中途に半ば露出してるその根本が映る...
豊島与志雄 「樹を愛する心」
...」周平が半ば下しかけた腰を浮かせてるまに...
豊島与志雄 「反抗」
...半ば身を起しました...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...三十歳を半ば越しても...
永井荷風 「監獄署の裏」
...窓は半ば巨木の枝に蔽はれ...
野上豐一郎 「ウォリクの城」
...戸口を半ば塞ぐような位置にプリムスの後部が見えた……湖水の分れ道で久美子が拾われた...
久生十蘭 「肌色の月」
...ちやうど半ばまで踊つて行つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...……私達の山の家へは、五月の半ば頃、立原はその新しい愛人とはじめての旅行を軽井沢に試みたときに既に訪れたことがあったのだそうだ...
堀辰雄 「木の十字架」
...宇之吉を半ばくどきおとすようなかたちで...
山本周五郎 「追いついた夢」
...半ば恐ろしく半ば信じ兼ねるといったようすであった...
山本周五郎 「風流太平記」
...そしてまだ半ばうつつな顔つきへ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...私は八月半ばにアーカムに戻り...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...殆んどその半ばが山桜ではないかと疑わるるほど...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...ほとんど色のない小さい薄い唇は半ば優しく半ば皮肉に...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
...人質を処分すべき理由は半ば消失したのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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