...三日をすぎると主人と本人とが半々の出し合いで口入屋に手数料を払うのである...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...これを半々に相混ずると...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...自分の体には京都人の血と江戸っ児の血とが半々に流れていること...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...半々に受容れながら...
中原中也 「青年青木三造」
...三度目には半々(はんはん)に両方を見比(みくら)べた...
夏目漱石 「草枕」
...話をするときに相手の膝頭(ひざがしら)と顔とを半々に見較(みくら)べる癖がある...
夏目漱石 「それから」
...悲劇と喜劇の仮面(めん)を半々につぎ合せたようだ」と息もつがず...
夏目漱石 「野分」
...その伯父が馬鹿に頑物(がんぶつ)でねえ――やはりその十九世紀から連綿と今日(こんにち)まで生き延びているんだがね」と主人夫婦を半々に見る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...重三は受取つてお月樣と夕映(ゆふばへ)と半々に透(すか)して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いずれ武田と北条に半々くらいにおさまることになろうが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...居間と応接室が半々で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...それは新しき鰺を三枚におろし骨ともに湯煮て身ばかりを細かにほごし別にフライ鍋へバターを溶かしコルンスターチを入れていため鰺の湯煮汁と牛乳との半々を加えて薄き白ソースを作り塩胡椒にて味を付け前の身を入れ能(よ)く混ぜ合せて二十分間煮るなり...
村井弦斎 「食道楽」
...きわめて大事に取り扱う点で侮りがたい人に思召されて宿直(とのい)に召される数は正しく半々になっていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...半々になっている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...半々(はんはん)に思い迷って棒立ちとなっている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...酒と湯とを半々にして飲んでおられたが...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
...和風洋風と半々に混つた町の建築がいづれもみな新しく...
若山牧水 「村住居の秋」
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