...三日をすぎると主人と本人とが半々の出し合いで口入屋に手数料を払うのである...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...それと書く方とを半々にやる...
大杉栄 「獄中消息」
...自分の体には京都人の血と江戸っ児の血とが半々に流れていること...
谷崎潤一郎 「細雪」
...半々に受容れながら...
中原中也 「青年青木三造」
...札幌と伊東と半々の生活をしばらくつづけることにした...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...話をするときに相手の膝頭(ひざがしら)と顔とを半々に見較(みくら)べる癖がある...
夏目漱石 「それから」
...制服私服半々位に...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...駆けて行くガラッ八の後ろ姿を半々に眺めております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...驅けて行くガラツ八の後姿を半々に眺めて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...塩と雪とが半々にまじりあった石のように堅い地べたに枕木のように無造作に投げだしてあった...
久生十蘭 「海豹島」
...やれないというのと半々で...
久生十蘭 「白雪姫」
...メイとグラントが半々計画したのでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...半々に進んでゆく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...頭をかしげて池と子を半々に見て居たお久美さんはいきなり「ああそうそう...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...若い未亡人はお里と嫁家と半々に暮すことになりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...稗と米とを半々にまぜたものに限つてハワケと謂ふ(採訪日誌)...
柳田國男 「食料名彙」
...迷いは半々であったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...和風洋風と半々に混つた町の建築がいづれもみな新しく...
若山牧水 「村住居の秋」
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