...三日をすぎると主人と本人とが半々の出し合いで口入屋に手数料を払うのである...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...何のことだかさっぱり分りませんのよ」日記は日本語と仏国(フランス)語と半々位に書かれてあった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...それと書く方とを半々にやる...
大杉栄 「獄中消息」
...老人と美佐子とを半々に見た...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...大麦飯(米麦半々)ならば腹いつぱい食べてもあまり徹へないのである...
種田山頭火 「其中日記」
...ヴェリチャーニノフは嫌惡と不安を半々につきまぜた氣持で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...話(はなし)をするときに相手(あいて)の膝頭(ひざがしら)と顔(かほ)とを半々(はん/\)に見較べる癖(くせ)がある...
夏目漱石 「それから」
...猿(さる)と人とが半々に住んでるような気がする...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...その伯父が馬鹿に頑物(がんぶつ)でねえ――やはりその十九世紀から連綿と今日(こんにち)まで生き延びているんだがね」と主人夫婦を半々に見る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...塩と雪とが半々にまじりあった石のように堅い地べたに枕木のように無造作に投げだしてあった...
久生十蘭 「海豹島」
...よろしい……ところがわれわれは千回骸子(さいころ)を振るといつも半々位の割合で奇偶が出ることをしっている...
久生十蘭 「黒い手帳」
...日本髪のカツラと洋装と半々なのが特徴...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...半々に進んでゆく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...半年ほど東京と半々に暮すそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...期待と危惧が半々に入れまじっていた...
三好十郎 「恐怖の季節」
...こちらにおられることとがちょうど半々ほどになっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...稗と米とを半々にまぜたものに限つてハワケと謂ふ(採訪日誌)...
柳田國男 「食料名彙」
...和風洋風と半々に混つた町の建築がいづれもみな新しく...
若山牧水 「村住居の秋」
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