...政府の方針としては産組に半々位に分けて配給させる方針でやっているんだぜ...
犬田卯 「米」
...マサ子と私に半々に言い聞かせるように...
太宰治 「おさん」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...石と煉瓦(れんが)とで半々にできている三つの壁が屏風(びょうぶ)の袖(そで)のように折り曲がって四角な櫓(やぐら)のような形をして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もし読書界が両分されて半々になるときは圏内圏外共に相応の競争があって...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...その伯父が馬鹿に頑物(がんぶつ)でねえ――やはりその十九世紀から連綿と今日(こんにち)まで生き延びているんだがね」と主人夫婦を半々に見る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...駆けて行くガラッ八の後ろ姿を半々に眺めております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...驅けて行くガラツ八の後姿を半々に眺めて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いずれ武田と北条に半々くらいにおさまることになろうが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...よろしい……ところがわれわれは千回骸子(さいころ)を振るといつも半々位の割合で奇偶が出ることをしっている...
久生十蘭 「黒い手帳」
...やれないというのと半々で...
久生十蘭 「白雪姫」
...桑港とサン・マテオに半々に隠れていた...
牧逸馬 「土から手が」
...期待と危惧が半々に入れまじっていた...
三好十郎 「恐怖の季節」
...第五十粟(あわ)の赤飯普通のお赤飯は誰でも知っていますがこれはササゲ小豆(あずき)一合を湯煮(ゆで)て絞ってその汁へ餅粟五合とお米五合と半々の割で一晩漬けて翌日その汁は絞って捨てます...
村井弦斎 「食道楽」
...わたしはぶどう酒をたいてい水で半々に割る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...稗と米とを半々にまぜたものに限つてハワケと謂ふ(採訪日誌)...
柳田國男 「食料名彙」
...すでに戦意と色欲とは半々だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...和風洋風と半々に混つた町の建築がいづれもみな新しく...
若山牧水 「村住居の秋」
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