...それと書く方とを半々にやる...
大杉栄 「獄中消息」
...森影と街の灯とが半々に映って...
豊島与志雄 「死ね!」
...札幌と伊東と半々の生活をしばらくつづけることにした...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...三度目には半々(はんはん)に両方を見比(みくら)べた...
夏目漱石 「草枕」
...驅けて行くガラツ八の後姿を半々に眺めて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...重三は受取ってお月様と夕映えと半々に透(すか)して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...返事のないのを半々と見て...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...日本髪のカツラと洋装と半々なのが特徴...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...若い未亡人はお里と嫁家と半々に暮すことになりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...期待と危惧が半々に入れまじっていた...
三好十郎 「恐怖の季節」
...それは新しき鰺を三枚におろし骨ともに湯煮て身ばかりを細かにほごし別にフライ鍋へバターを溶かしコルンスターチを入れていため鰺の湯煮汁と牛乳との半々を加えて薄き白ソースを作り塩胡椒にて味を付け前の身を入れ能(よ)く混ぜ合せて二十分間煮るなり...
村井弦斎 「食道楽」
...第五十粟(あわ)の赤飯普通のお赤飯は誰でも知っていますがこれはササゲ小豆(あずき)一合を湯煮(ゆで)て絞ってその汁へ餅粟五合とお米五合と半々の割で一晩漬けて翌日その汁は絞って捨てます...
村井弦斎 「食道楽」
...きわめて大事に取り扱う点で侮りがたい人に思召されて宿直(とのい)に召される数は正しく半々になっていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わたしはぶどう酒をたいてい水で半々に割る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...稗と米とを半々にまぜたものに限つてハワケと謂ふ(採訪日誌)...
柳田國男 「食料名彙」
...半々にいって来ますね...
吉川英治 「小説のタネ」
...またもっと端的に「私本太平記は史実と空想と半々ぐらいか」というのもあった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...相変らず飲めんのか」「すぐ咽(む)せてしまうのです」「又十郎と半々になるとちょうどよいに...
吉川英治 「柳生月影抄」
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