...兩者半々ならば其人の經驗は甚だ幸福なる經驗である…………レオパルヂは覺え帳にかう云ふ意味の言葉を書いた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...これを半々に相混ずると...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...隊員とお婆さんへ半々に言った...
谷譲次 「踊る地平線」
...先日から麦飯――米麦半々――にしたので腹工合が至極よろしい...
種田山頭火 「其中日記」
...大西路の家とまあ半々の生活をしていた...
豊島与志雄 「秦の出発」
...自宅と田宮の家とに半々ぐらいの生活をしていた...
豊島与志雄 「山吹の花」
...制服私服半々位に...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...驅けて行くガラツ八の後姿を半々に眺めて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この歌では半々になつてゐるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...日本髪のカツラと洋装と半々なのが特徴...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...半々に進んでゆく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...第五十粟(あわ)の赤飯普通のお赤飯は誰でも知っていますがこれはササゲ小豆(あずき)一合を湯煮(ゆで)て絞ってその汁へ餅粟五合とお米五合と半々の割で一晩漬けて翌日その汁は絞って捨てます...
村井弦斎 「食道楽」
...次は蕎麦粉五分の米利堅粉五分の半々位のものもあります...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...きわめて大事に取り扱う点で侮りがたい人に思召されて宿直(とのい)に召される数は正しく半々になっていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いまは事業の建て直しのため大阪と東京で半々の生活を送っていて...
山川方夫 「十三年」
...半々というような態(てい)だったろうか...
吉川英治 「私本太平記」
...またもっと端的に「私本太平記は史実と空想と半々ぐらいか」というのもあった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...半々(はんはん)に思い迷って棒立ちとなっている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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