...午後十時が、十一時になり、十二時をまわった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...・こどもはなかよく椿の花をひらうては・せんだんの実や春めいた雲のうごくともなく・椿ぽとり豆腐やの笛がちかづく・人間がなつかしい空にはよい月やつぱり出てゐる蕗のとうのおもひで(改作)井師筆額字を凝視しつつ・「其中一人」があるくよな春がやつてきた(改作)二月二十一日なか/\寒い、霜がつめたい、捨てた水がすぐ凍るほどであるが、晴れてうらゝかで、春、春、春、午後は曇つて、夜はぬくたらしい雨となつた...
種田山頭火 「其中日記」
...午前中は晴れてあたゝかだつたが、午後は曇つて、時雨が枯草に冷たい音を立てたりした...
種田山頭火 「其中日記」
...午(ひる)ごろになると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...午前病院...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...午後岡鬼太郎君来訪...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...忽然(こつぜん)として午睡の夢から起きた黒田さんは器械的に縁(えにし)の糸を二人の間に渡したまま...
夏目漱石 「虞美人草」
...午後は大教室に出た...
夏目漱石 「三四郎」
...君の前で打ち明け話をしようというのだ――勿論明日の午前十時迄に...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...それは震動が止んでから三時間も経った午後の三時頃であった...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...だが、正午頃、それらの村の一つに近づこうとした時分になると、今にも雨が降って来そうな暗い空合になった...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...その午後も素子と二人きりで草臥(くたび)れるほど遠くの原っぱの方へまでも行ったのであった...
「おもかげ」
...五日午後咲枝が腕に赤ん坊を抱いて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...日正(まさに)午(ご)なり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...午(ひる)ごろ大隊長とともにグリンマというところの銃猟仲間の会堂にゆきて演習見に来たまいぬる国王の宴(うたげ)にあずかるべきはずなれば...
森鴎外 「文づかい」
...勤務時間は午前九時から午後五時...
山本周五郎 「半之助祝言」
...――午(ウマ)ノ刻ニ...
吉川英治 「三国志」
...辰(たつ)の刻(こく)(午前八時)頃かと見られる...
吉川英治 「新書太閤記」
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