...一私が永井荷風君を知つたのは卅七八年も以前のこと...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...▲桑港に於ける幸徳▽米國の不平黨に交る久敷桑港に在りて同地の事情に精通する某氏の談に曰く▲秋水の渡米 幸徳が桑港に渡つたものは去卅八年の十二月だつた...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...八月卅一日快晴、風が涼しい...
種田山頭火 「其中日記」
...――と能(のう)がゝりの足どり怪しく明治卅二年十一月三日の夕方のそり/\新橋停車場の改札口を出で来れるは...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...卅六年段々借財が出来たからその償却のために遂に売却してしまった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...十二月卅一日...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...卅は女の頽齡である...
長塚節 「おふさ」
...以て天智天皇の剛邁果敢の英主なりしを想見すべしいにしへの近江縣は湖濶く稻の秀國うつそみもよきうつゆふのさき國大和すみ棄てゝうべ知らしけむ志賀の宮どころ滋賀つのや秋田もゆたに湖隔つ田上山はあやにうらぐはし弘文天皇山陵白妙のいさごもきよき山陵は花木犀のかをる瑞垣志賀宮の舊蹟を見て此の山陵を拜すれば一種の感慨なき能はず世の中は成れば成らねばかにかくに成らねば悲し此の大君ろ卅日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...(「三田新聞」昭和十年五月卅一日)...
長谷川時雨 「初かつを」
...その日は卅三年の七月八日...
久生十蘭 「新西遊記」
...卅七歳の四月八日に写了した...
久生十蘭 「新西遊記」
...明眸竹本綾之助は昭和十七年一月卅一日歿したが...
正岡容 「大正東京錦絵」
...「放送演芸会で志ん生に『唐茄子(たうなす)屋』なんか卅分も演らせないで...
正岡容 「落語家温泉録」
...この頃は卅八度の低熱にも苦しむに六分とありては後刻の苦(くるしみ)さこそと思はれ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...卅分を二分すぎてゐた...
室生犀星 「京洛日記」
...卅二町望月駅...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...百卅余名の学生が同時に解剖実習の出来る大実習室...
森於菟 「屍体異変」
...冷たい夕飯(雑詩卅四章)我手の花我手(わがて)の花は人染(そ)めず...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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