...丁度僕が腰をかけて足がブラブラする程度の高さに、割った竹を張った床が出来ていて、ひとまずそこに荷を下し、ナイフ、千枚通し、鋏、剃刀等、先端のとがった物や物騒な品は全部取上げられた...
石川欣一 「比島投降記」
...ええええ、真鯛大小八千枚...
泉鏡花 「海神別荘」
...それが一束々々になっているが、一束が千枚あるか、二千枚あるか、実に非常な数である...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...五百枚千枚といふ西洋紙を持ち運ぶのは厄介だけれども...
谷崎潤一郎 「文房具漫談」
...一遍に千枚も二千枚も作る必要はないのだから...
谷崎潤一郎 「文房具漫談」
...千枚ですな……...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...露霜に磨かれた千枚岩が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...二千枚の銅版をつくることは無理だろうと内心思っていたのであるが...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...原稿紙にして二千枚を...
野村胡堂 「胡堂百話」
...千両というと、小判が千枚、その頃の良質の小判は一枚四匁(もんめ)で、今(昭和十年頃)の相場にすると六十円ぐらいに当ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...覗くと中は幾千枚とも知れぬバラの小判...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二千枚の小判は財布(さいふ)や巾着(きんちやく)には入るめえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...面(つら)の皮が千枚張りでも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...耳に錐(きり)か千枚通しを突つ立られるまで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凡(およ)そ二千枚にもなってるだろう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...昔でさへ千枚ばりといつたが...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...この謎を解く術(すべ)をあなたはご存知じゃありません?」六月五日「雌について」三千枚検印...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...近ごろは“日課地蔵絵(にっかじぞうえ)千枚”の発願(ほつがん)に他念もない...
吉川英治 「私本太平記」
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