...十人並以下の女でさえ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あのとおり十人並み以上な娘じゃないか...
伊藤左千夫 「春の潮」
...その住める家も十人並より小さき者である...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...娘盛りにはこれでも十人並み以上であったろうと思われる...
田山花袋 「少女病」
...十人並の人間一生の間に物理学の全般にわたって一通りの知識だけでも得ようとするのはなかなか容易な事でなくなる...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...人には正確を要求する十人並みの人間のすることとは全く反対であったのである...
寺田寅彦 「田丸先生の追憶」
...十人並みの殺人鬼として記憶されるのは本意ではありません...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...男嫌いの女はまあ十人並の容姿であってほしく...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...余は物陰にかくれて其樣子を見ざりしかど、年は三十前後、容貌十人並、住所姓名は口にせざりしと云...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...十人並みと言ったのさえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...容貌(ようばう)も十人並...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十人並――と世間では言つて居りますが」今吉は昂然(かうぜん)として言ひきりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ただ偽君子の群集するその中に十人並みの人が雑(まじ)るゆえ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...定めし十人並以上の所謂鄙には稀なる器量好しであつたのであらう...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...西洋料理屋で西洋人の客なら一つの食卓へ十人並べられる処(ところ)を日本人の客では八人がむずかしいといっている...
村井弦斎 「食道楽」
...器量の十人並みなお豊さんをと望んだのであろう...
森鴎外 「安井夫人」
...眼鼻だちも十人並を越えて美しかったが...
山本周五郎 「松林蝙也」
...容貌はまず十人並だが...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
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