...十二分に仕事をされた人である...
芥川龍之介 「校正後に」
...十二分に身じたくをしてから出かけたらいいだろうとみんなが寄って勧めたけれども...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...もっと深くもっとよく己れを愛したい欲求が十二分に潜んでいることに気づくのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...彼の面倒を十二分にみることができたのである...
海野十三 「脳の中の麗人」
...十二分に調べたと云いますが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...彼等は戦闘にはもう十二分に懲々(こりごり)していると私たちは思ったのだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...十二分にご存じのはずで...
太宰治 「貨幣」
...勝つた者の喜び彼はそれを十二分に味つて居た...
太宰治 「地図」
...十二分に絶命した若い友達の悲惨な光景は絶えずかれの体に蘇って来ていた...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...飛んで火に入る勇気を十二分に持ち合わせている...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう十二分に美人の資格があるわけですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それにしても元日の午前九時十二分に噴水の鶴が唄うと広告し...
久生十蘭 「魔都」
...お金の分は十二分に楽しめます……...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...自然から十二分に与えられていないものはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かつてわたしが十二分に思って頂戴したところのものをもらってもなお十分と思わないならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...十二分に察せられる訳では御座いますまいか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...船の中はモウ十二分に酒がまわって...
夢野久作 「爆弾太平記」
...「……成る程……その責任なら当方で十分十二分に負いましょうよ...
夢野久作 「爆弾太平記」
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