...十二分に身じたくをしてから出かけたらいいだろうとみんなが寄って勧めたけれども...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...自分は当局者がこの辺の事情を十二分に研究せられんことを切望する...
伊波普猷 「沖縄人の最大欠点」
...それに對する僕の謝禮はメールに原稿を書いたので十二分に濟んでゐます...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...十二分に働かしていなければならぬのです...
海野十三 「空襲葬送曲」
...いちいち国の能率を本当に十二分にあげることは不可能ですよ...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...今度こそ夫の計略は十二分に効を奏しかかったのです...
谷崎潤一郎 「途上」
...父の恨みを十二分に晴らした...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...クライマックスの狂風の場面の物をかきむしるような伴奏もはなはだ特異なもので画面の効果を十二分に強調する効果がある...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...中心實に此點に於ける閣下の特色が十二分に發揮せられむことを期したりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...小力を十二分に発揮して相撲の手を濫用して来るから...
中里介山 「大菩薩峠」
...四時十二分にとうとう殲滅されてしまったのである...
久生十蘭 「魔都」
...でも一方では自分の武器でこの男と十二分に戦える...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...十二分にと味はせて呉れた(浅草の並木に至つては路次と二階席の風流を両ながら具備してゐたと云へる)...
正岡容 「寄席風流」
...その時に当って我が圓朝は敢然と開化人を膝下に集めて時下薬籠中の怪談のスリルを十二分に説きつくし...
正岡容 「我が圓朝研究」
...十二分に尽くした今日までの好意がわからない年でもないのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いわゆる魔物の威力を十二分に承認して...
柳田国男 「山の人生」
...「どんなことがあってもついて来てよ」神経を十二分に働かせていること...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...船の中はモウ十二分に酒がまわって...
夢野久作 「爆弾太平記」
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