...十二分に身じたくをしてから出かけたらいいだろうとみんなが寄って勧めたけれども...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...この辺のところは特に女子教育の任に当ておられる教育家諸君に十二分に研究して貰いたいのであります...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...やがて酔(えい)も十二分にまはりけん...
巌谷小波 「こがね丸」
...ことに防空問題についての理解と準備とが十二分に行われた結果であると申されます...
海野十三 「空襲葬送曲」
...十二分に調べたと云いますが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...四時四十二分に例の旅客列車が通過して...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...彼等は戦闘にはもう十二分に懲々(こりごり)していると私たちは思ったのだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それを十二分に遂行せずには置かなかつた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...予備知識がもう十二分に出来ているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう十二分に美人の資格があるわけですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それぞれの範囲内では各自の創意を十二分に発揮しながらも...
野呂栄太郎 「『日本資本主義発達史講座』趣意書」
...元日の午前九時十二分に噴水の鶴が鳴くなどというのは...
久生十蘭 「魔都」
...これまでとてチチコフの如才ない応対の気持よさは十二分に認めていながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私はこれから私の持っている力を十二分に出して...
三浦環 「お蝶夫人」
...夜明けの空は十二分に霞んで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...十二分に驚くべき本能を発揮しました...
柳宗悦 「民藝四十年」
...いわゆる魔物の威力を十二分に承認して...
柳田国男 「山の人生」
...船の中はモウ十二分に酒がまわって...
夢野久作 「爆弾太平記」
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