...それに對する僕の謝禮はメールに原稿を書いたので十二分に濟んでゐます...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...十二分に働かしていなければならぬのです...
海野十三 「空襲葬送曲」
...いちいち国の能率を本当に十二分にあげることは不可能ですよ...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...四時四十二分に例の旅客列車が通過して...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...十二分に腹をこしらえてから後に...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...それらの古人の理想を十二分に実現した最初の人が芭蕉であったのである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...三十十二分にマドロスの度胆を抜いてから...
中里介山 「大菩薩峠」
...十二分にまで見せている...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...十二分にもっているものを...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...元日の午前九時十二分に噴水の鶴が鳴くなどというのは...
久生十蘭 「魔都」
...十二分に自覚しているらしかった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...明日の朝七時三十二分には紐育へ着く――...
牧逸馬 「夜汽車」
...夜明けの空は十二分に霞んで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...十二分に尽くした今日までの好意がわからない年でもないのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏はそんな時でなくても十二分に好意を表する慣(なら)わしであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...渋江の家では十二分に取り揃(そろ)えてあったので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...私についての御注意でしたらもう十二分に……」「いや...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...十二分に察せられる訳では御座いますまいか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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