...また水牛に襲はるとも身を匿(かく)すに便よからん...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...これを左へ転廻せしめ巧みに凹地及び小丘阜を利用しつつ我が企図を秘匿してロベチンス村に入り...
石原莞爾 「戦争史大観」
...「さうすると身体(からだ)ぢゆうの何処(どこ)にも風邪の匿(かく)れる場所が無くなつてしまふ...
薄田泣菫 「茶話」
...神璽はとある岩窟(がんくつ)の中に匿(かく)していたと云う...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...『怨を匿(かく)して友とするを左丘明は恥づ...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...所謂匿名批評の特異な点は寧ろもっと別な処に横たわる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...それまで秘匿していた事実を開陳した...
久生十蘭 「白雪姫」
...匿名でジョージ卿に手紙を書き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...公務執行妨害か犯人隠匿か或いは此の二つの併合罪に当るものだというのだ...
牧逸馬 「双面獣」
...其處は往來から完全に匿れた位置がつくられ...
室生犀星 「はるあはれ」
...それ以外にそれ以上に夥(おびただ)しく匿(かく)れた佳作が存在する...
柳宗悦 「工藝の道」
...社会は工藝の鏡に自からの姿を匿すことが出来ぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その中に床に就いたままの女を一人匿(かく)まっている...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...だがお粂の所に匿(かこ)われていても...
吉川英治 「江戸三国志」
...お前は日本左衛門を匿(かくま)っているな」馬春堂が睨みつけて言うと...
吉川英治 「江戸三国志」
...匿(かくま)い立てする分には片っ端から鏖殺(みなごろ)しだぞ」大刀(だんびら)きらめかして...
吉川英治 「剣難女難」
...匿(かくま)って進ぜる...
吉川英治 「新書太閤記」
...兄弟を庫(くら)の中に匿(かくま)い...
吉川英治 「源頼朝」
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