...バージェスのこの短篇集は一九一二年に匿名(とくめい)で出版されたが...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...主人の書類を隠匿しようという...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...時とすると匿名(とくめい)の葉書が飛びこんだり...
徳田秋声 「仮装人物」
...吏道にとってのこの刺激を忘れるか匿すかして...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...所謂匿名批評の特異な点は寧ろもっと別な処に横たわる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...十八世紀にバルレークールという匿名で公にされた種々の小冊子はこの司教に帰せなければならない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...現在種子の名義になっている動産並(ならび)に不動産は犯人が検挙せられる以前合法的に隠匿(いんとく)した私財の一部であるのかも知れない...
永井荷風 「ひかげの花」
...一八四七年、やはり匿名で、「ジエィン・エア」脱稿出版...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...新開地の普請場に隠匿(かく)してあったそうです...
松本泰 「秘められたる挿話」
...猟師の舎に入って毛氈鉄砲薬鑵(やかん)小刀その他一切の什具を盗み去って諸処に匿すのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...かの三石を布片に裹(つつ)み舎の屋裏に匿(かく)すと...
南方熊楠 「十二支考」
...にわかに自分の姿を匿そうとして...
室生犀星 「後の日の童子」
...この匿(かく)れた背後の力を見究めることが私の求めであった...
柳宗悦 「工藝の道」
...だが匿れた地方には...
柳宗悦 「雑器の美」
...匿(かく)れた無辺の他力が彼らに美しいものを作らせたのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...歎(なげ)きに枝を添うるがいたわしさに包もうとは力(つと)めたれど……何を匿(かく)そう...
山田美妙 「武蔵野」
...顔を匿して逃げ走る生き物のように見えた...
横光利一 「旅愁」
...俺を隠匿(かくま)っておく事だ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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