...時事新報に出た匿名(とくめい)の月評にこの作を非常に悪口言って...
岩野泡鳴 「猫八」
...匿まって下さるのだったら...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...川手氏を甲府(こうふ)の近くの山中の一軒家へ匿(かくま)ったことは...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...それに対して山姥が山の小動物を匿(かくま)っている態のものだが...
高村光太郎 「回想録」
...従ってそれだけ匿名批評が重大な何かの意味を有つようになって来たと考えねばならぬということは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...例えば匿名批評は一派の文士が他派の文士をやっつける場合に使う至極有効な武器だと云ったようなわけである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...映画や舞踊に関する評論の匿された原則の一つも確かにここに横たわっているように思う...
戸坂潤 「思想としての文学」
...現代の匿された形而上学の内には...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...二週間前には憤然として拒絶した仕事を――ある富裕(ふゆう)な匿名の好事家があって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...現在種子の名義になっている動産並(ならび)に不動産は犯人が検挙せられる以前合法的に隠匿(いんとく)した私財の一部であるのかも知れない...
永井荷風 「ひかげの花」
...印度舎衛(しゃえ)国王波斯匿(はしのく)と...
長谷川時雨 「九条武子」
...そんな事お言いなさるなら匿(かく)したッて仕様がない...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「おれがやはり匿まつてゐると疑つてゐるんだな...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...ここは吾々には匿(かく)れた倉庫である...
柳宗悦 「地方の民藝」
...貴重な文字は次ぎ次ぎに匿(かく)れた謎を解いてくれました...
柳宗悦 「民藝四十年」
...奥武蔵の丹党(たんとう)の間に匿われてきたものだった...
吉川英治 「私本太平記」
...お匿(かくま)いも相成らぬ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その他の匿名を用い...
吉川英治 「年譜」
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