...その二部分を接合させる棒が通りぬける為の横匝線が残るように...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...点けた許りの明るい吊洋燈(つりランプ)の周匝(あたり)には...
石川啄木 「菊池君」
...白銀の矢に貫かれた白鳥の屍! 其周匝の水が血の色に染まつたと見ると...
石川啄木 「散文詩」
...其周匝(まはり)を一疋の小犬がグル/\と廻つて頻りに巡査の顔を見て居るのを...
石川啄木 「雪中行」
...周匝(あたり)にひびく駒下駄の音を石甃に刻み乍ら...
石川啄木 「葬列」
...女乞食の周匝(めぐり)に立つて居た児供(こども)の一人が...
石川啄木 「葬列」
...周匝(あたり)にひゞく駒下駄の音を石甃(いしだゝみ)に刻み乍ら...
石川啄木 「葬列」
...口の周匝(まはり)を囲むやうに下向きになつた薄い髭...
石川啄木 「道」
...周匝(あたり)の木々の葉裏にはもう夕暮の陰影(かげ)が宿つて見えた...
石川啄木 「道」
...周匝(あたり)がぼうつとして来た...
石川啄木 「道」
...周匝(あたり)はもう薄暗かつた...
石川啄木 「道」
...四壑のために鉄より堅牢なる箍(たが)を匝(め)ぐらしたるもの...
宇野浩二 「それからそれ」
...彼の婦人に関する用意の周匝(しゅうそう)懇篤なる...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...不忍池ハ其ノ西南ヲ匝(メグ)ル...
永井荷風 「上野」
...トロイの城壁を三匝(さんそう)したとか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...匝(まわ)れば匝(まわ)られるものを...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...周匝(まわり)の役者に構わずに己(うぬ)が声を己(うぬ)が聞いて何にも胸に感ぜずに楽屋に帰ってしまうように...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...日に閻浮提(えんぶだい)洲を三度匝(めぐ)って疲れず王の念(おも)うままになって毎(いつ)もその意に称(かな)うという(『正法念処経』二...
南方熊楠 「十二支考」
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