...仮にゼムリヤ号のような砕氷船が百隻揃って北氷洋や南氷洋に出動したと考えて見給え...
海野十三 「地球発狂事件」
...中でも太陽を受けて眩(まぶ)しいばかりにきらきら輝く北氷洋の氷山の大きな写真と...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...一 白熊の死探険船シビリアコフ号の北氷洋航海中に撮影されたエピソード映画の中に...
寺田寅彦 「空想日録」
...これがソビエト政府の北氷洋学術研究所所属の科学者数名を載せて北氷洋をひと夏に乗り切ったものであるということが新聞で報ぜられた...
寺田寅彦 「北氷洋の氷の割れる音」
...北極をめぐる諸科学国が互いに協力して同時的に気象学的ならびに一般地球物理学的観測を行なういわゆるインターナショナル・ポーラー・イヤーに際会してソビエト政府は都合八組の観測隊を北氷洋に派遣した...
寺田寅彦 「北氷洋の氷の割れる音」
...なおそのほかに探険船シビリアコフ号を艤装(ぎそう)して途中でいろいろの観測研究をすると同時にただひと夏に北氷洋を乗り切るという最初のレコードを作ろうという計画を立て...
寺田寅彦 「北氷洋の氷の割れる音」
...今後北氷洋の状況がますます明らかになればなるほど今後の航海はますます楽になるわけであろう...
寺田寅彦 「北氷洋の氷の割れる音」
...今度の探険隊員の講演の際壁にかけられた粗末な北氷洋の海図の上を赤い線で示された航路の触手がするすると東に延びて...
寺田寅彦 「北氷洋の氷の割れる音」
...北氷洋の氷の割れる音は近づく運命の秋を警告する桐(きり)の一葉の軒を打つ音のようにも思われるのである...
寺田寅彦 「北氷洋の氷の割れる音」
...カムチヤツカやアラスカに根城をおき、ヨーロツパに株主をもつ露米會社は、北氷洋の獵虎、沿海州の黒の毛皮を當時最も高價に取引された支那の港に賣りこまねばならなかつたし、最も幸便に北太平洋から東支那海にぬけるには、日本本土を仲繼ぎにすることが最上であつたらう...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...十九世紀初頭以來露米會社獨占の北氷洋毛皮業は...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...北氷洋から千島列島を南下することも出來た...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...北氷洋に面した島々の間のこの航路は...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...然るに、北氷洋の氷塊は、潮流や風のために常に動いてゐまして、そのため、次第に見通しがきくやうになり、やがて、遠くの方に二十五号機の姿が見えました...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...北氷洋の氷原は凸凹が甚だしく...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...フェアバンクスから加奈陀(カナダ)の北氷洋岸に飛び...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...北氷洋の氷山についてであって...
中谷宇吉郎 「国際雪氷委員会のことなど」
...原因はいずれにしても、もし現在の割合で、あと五十年間気温が昇りつづけたら、北氷洋の流氷が、夏の間は大部分融けて、船がかなり楽に通れるようになるであろうと言っている学者もある...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
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