...吾人の祖先が「天地の化育に參す」と云つたり...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...この仕事の真相は指導でもなく、監督でもなく、化育でもなく、叱正でもない...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...「鎔造化育論」並びに同著者の農業本位の...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...生生化育の大事業のいたらぬくまもない有様だ...
薄田泣菫 「独楽園」
...われらが播種し、もしくは移植した艸木が、大地の生生の気に刺激せられ、化育せられて、艸は艸として、木は木としての生命の発展を遂げゆくのを見て、言語に言ひつくしがたい、甚深な感激と歓喜とに先づ心を躍らせる者は、誰よりも土に親しみ、手を汚してまでも種子を播いたもの、彼自らでなければならない...
薄田泣菫 「独楽園」
...天地の生成化育は草木の生命霊魂と共に...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...天地の化育にそむくというものでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...その内には新たな地球と新たな秩序が出来て万物が化育(かいく)せられる...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...化育の功績も目に見えるほど挙がらず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...すでに世道人心の化育に大益あるなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...古(いにしへ)より英明の主、威徳宇宙に溥(あまね)く、万国の帰嚮(ききやう)するに至る者は、其胸襟(きやうきん)闊達(くわつたつ)、物として相容(あひい)れざることなく、事として取らざることなく、其仁慈化育の心、天下と異なることなきなり...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...「易は天地万物の生々化育の根本を説いたてんにおいては...
横光利一 「馬車」
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