...三抱(みかか)へもあらうと云ふ杉の木に化ける...
芥川龍之介 「好色」
...鮫(さめ)の奴が化けるだと……あとで爺(じい)さまがいわしった...
泉鏡花 「海異記」
...絵にでもなんにでも化けることができるのだぞ...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...いちばん大きな本に化けることを...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...女にさえも化けるという怪物ですから...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...ぼくがその女に化けるのだ...
江戸川乱歩 「影男」
...ショウウィンドウの蝋人形が、本当に生きて見えるのも、お菓子や、果実の蝋細工が、本物と寸分違わぬのも、何にでも化ける、蝋というものの、不気味な性質を語るものだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...いかに人間が「化ける」ことを好むかの一証である...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...いずれも化ける願望そのものでなく...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...「化ける願望」からいえば...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...昼間化ける位だから...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...十一両に化けるなんて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...狸は人に化けるものだといふやうな事を信じて居たが...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...おんばうにでも平気で化けるから...
長與善郎 「青銅の基督」
...小判が蛙(かえる)に化けるわけじゃあるめえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――女に化けるかと仰(おっ)しゃるんですか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...化けるのは俺の方が本職だよ...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...思川の川筋には(下野上都賀郡)板荷(いたが)村字川化(かわばけ)または大川化などと化けるという字が当ててある...
柳田國男 「地名の研究」
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