...又我禁斷の果に匍(は)ひ寄りて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...象牙(ぞうげ)に彫(ほ)りきざんだような可愛い筋が二三本匍(は)っていた...
海野十三 「階段」
...蜘蛛のように匍いながら出口の方へ進んだ...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...機械という機械の間を匍(は)いまわり...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...まもなくこんな身体になって辻川博士邸内へ匍い出したのです...
海野十三 「地球盗難」
...壜の上の方に匍(は)いあがってきたところを見付けたのであるが...
海野十三 「蠅」
...匍匐(は)ひもこよひき三...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
......
高村光太郎 「智恵子抄」
...腹ん匍いになって頭だけをつき込んで...
豊島与志雄 「裸木」
...氣息奄々たる樣(さま)でとつつきの一軒に匍ひ込む...
中島敦 「盈虚」
...匍いまわっていた...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...それはまるで部屋じゅうを蛇が匍(は)いまわっているような音であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...猿はそつと王の側へ匍ひ寄つた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...石垣の間を匍(は)うてゐる奴を見つけてすぐ座敷から僕は下りて行つて...
室生犀星 「末野女」
...実は土嚢(どのう)を翳(かざ)して匍匐(ほふく)して行くこともあると聞いているのを思い出す...
森鴎外 「あそび」
...我が文字の上を蜂(はち)の匍(は)ふに任せん...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...険を侵して匍ふやうにして攀ぢねばならない...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...彼は私の肩に匍(は)い上がって来る...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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