...又我禁斷の果に匍(は)ひ寄りて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...名状すべからざる戰慄が全身に匍ひのぼつて來た...
海野十三 「恐怖について」
...部下の警官が匍(は)いよってきました...
海野十三 「崩れる鬼影」
...倒れるように地に匍(は)ってそッと下の方から...
海野十三 「西湖の屍人」
...吃驚(びっくり)して走りだしましたので――」「ナニ蠅男? 蠅男の匍うていっきょる音を聞いたいうのんか...
海野十三 「蠅男」
...蚯蚓を生きたままでおけば匍うて逃げるおそれがあり...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...社会現象の表面を跳躍したり匍匐したりするこの皮相な常識的な見方からすれば...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...決して経験の柵内を匍匐するものばかりを産み出すのではない...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...力は地面をのみ匍い廻りたがることがある...
豊島与志雄 「神話と青春との復活」
...光線が下から匍い上がるのだ...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
......
波立一 「動員令」
...匍ったのか、のめずったのか、ともかく事もなく渡りおえた...
久生十蘭 「白雪姫」
...……天幕の後ろに博士の匍(は)い出したあとがあるんです...
久生十蘭 「地底獣国」
...しかしやがて手と足で匍ひながら身を起し...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...土嚢を翳して匍匐することは辞せない...
森鴎外 「あそび」
...七千噸(トン)の巨体が蟻(あり)の匍(は)うようにしか進まなかった...
夢野久作 「難船小僧」
...寝台の一間(けん)ばかり手前まで匍って来ると...
夢野久作 「白菊」
...隅の暗やみへ匍(は)いこんでしまいました...
吉川英治 「江戸三国志」
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