...ここにあらゆる危険性が包蔵される...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...あたかも断崖にむかって盲目的に突進すると同様の危険性をさえ包蔵すると考えられる...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...互いの胸中には禍心を包蔵して機の熟するまでの平和を希望したまでで...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...其実新生命を包蔵してゐるものを...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...一切の秀れた技巧を包蔵している大味である...
高村光太郎 「九代目団十郎の首」
...それだけ包蔵する力は大きい――に相違ない...
谷譲次 「踊る地平線」
...哲士の性情を論ずといふかその胸にはすなはち大慈大悲の霊泉を湛へその腔にはすなはち神妙壮美の世界観を包蔵す...
津田左右吉 「史論の流行」
...無限に大きい容器は何物をも包蔵しない...
寺田寅彦 「変った話」
...あらゆる在来の文学中に求め得られない新鮮な美しさを包蔵しうるという事実を発見して驚いたのであった...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...地殻的構造の複雑なことはまた地殻の包蔵する鉱産物の多様と豊富を意味するが...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...源氏物語や枕草子(まくらのそうし)などをひもといてみてもその中には「日本」のあらゆる相貌(そうぼう)を指摘する際に参考すべき一種の目録書きが包蔵されている事を認めることができるであろう...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...最小なものでも無限を包蔵し...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...教会の裁判は真理を包蔵する唯一無二のものであって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...唯だ嫉妬以外に何物をも包蔵せざるを見る太甚いかな...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...且つ周到に包蔵しているあの頭は大したもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...凡ゆる胚種を包蔵してゐる...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...複雑多様に包蔵されてある...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...その包蔵をしめす顕著な一証としては...
吉川英治 「新書太閤記」
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