...極めて少量な物質の中にでも非常に多量なエネルギーを包蔵し得るものだということがわかるのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...ここにあらゆる危険性が包蔵される...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...互いの胸中には禍心を包蔵して機の熟するまでの平和を希望したまでで...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...それだけ包蔵する力は大きい――に相違ない...
谷譲次 「踊る地平線」
...あらゆるりんごを包蔵する永遠不滅のりんごの顔をカンバスにとどめようとして努力したという話がある...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...日本における植物界の多様性はまたその包蔵する動物界の豊富の可能性を指示するかと思われる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...性格のどこかに我知らず包蔵していた...
徳田秋声 「仮装人物」
...教会の裁判は真理を包蔵する唯一無二のものであって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...強靭旺盛な生活力を内に包蔵している...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...その表面と内部には恐らく数百頁にも印刷し切れないだけの「記録」が包蔵されている...
中谷宇吉郎 「雪」
...複雑多様に包蔵されてある...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...誠に毒心を包蔵せるのなりといひしは実に当れる詞(ことば)なるべしと評した斎藤緑雨を...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...あるいはこれに反して我が身に一点の醜を包蔵せんか...
福沢諭吉 「日本男子論」
...偶然事と見えるものは必然事を包蔵する容器であること」という表現で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...文学に即して云えば将来事情によっては文学的才能を発揮し得る力を包蔵しているというのではなく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...此裏(うち)に新なる発表を待つて方纔(はうざん)に解決せらるべき何等かの消息が包蔵せられてゐることは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...かれの胸中いつか包蔵された陰謀の設計は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...土殻中に包蔵される化石や鉱石...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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