...智識の包蔵者である...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...あたかも断崖にむかって盲目的に突進すると同様の危険性をさえ包蔵すると考えられる...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...作者の包蔵する信念が直ちに私の肺腑の琴線を衝(つ)いたのであると信じて作者の偉大なる力を深く感得した...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...其実新生命を包蔵してゐるものを...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...一切の秀れた技巧を包蔵している大味である...
高村光太郎 「九代目団十郎の首」
...あらゆる在来の文学中に求め得られない新鮮な美しさを包蔵しうるという事実を発見して驚いたのであった...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...地殻的構造の複雑なことはまた地殻の包蔵する鉱産物の多様と豊富を意味するが...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...日本における植物界の多様性はまたその包蔵する動物界の豊富の可能性を指示するかと思われる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...源氏物語や枕草子(まくらのそうし)などをひもといてみてもその中には「日本」のあらゆる相貌(そうぼう)を指摘する際に参考すべき一種の目録書きが包蔵されている事を認めることができるであろう...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...実にいろいろの不思議な問題が包蔵されているようであるが...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...最小なものでも無限を包蔵し...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...強靭旺盛な生活力を内に包蔵している...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...誠に毒心を包蔵せるのなりといひしは実に当れる詞(ことば)なるべしと評した斎藤緑雨を...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...天然の氷室に包蔵されて幻想的な旅行をはじめたのは...
久生十蘭 「白雪姫」
...この間に或秘密が包蔵せられていたそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...かれの胸中いつか包蔵された陰謀の設計は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...土殻中に包蔵される化石や鉱石...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...それ自身永遠でありあらゆる可能性を包蔵する...
和辻哲郎 「鎖国」
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