...その中に凡てを包括するの...
高木敏雄 「比較神話学」
...凡て此等を包括する人文史的立脚地を取る可きなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...一般の科学をも包括するより広い常識につらならなくては...
戸坂潤 「科学と科学の観念」
...恐らくただ学問が包括する外延上の大小――それは内包上の特殊・全般の区別ではない――がその区別であるであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...物理学のもつ科学的世界――物理学的世界――は一切の自然的事物を支配し包括する普遍性を有つ...
戸坂潤 「科学方法論」
...所謂観念論――吾々はこの言葉の下に極端に相反した様々の場合をすら包括することが出来るが――と呼ばれる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...両者の間のすべてを包括することが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今日我我のいふ韻律の語意は實に「拍子(テンポ)」と「旋律(メロヂイ)」の兩屬性を包括する概念...
萩原朔太郎 「青猫」
...「現在」は主體の自己主張に基づき生の充實・存在の所有を意味するものとして中心に位しそこよりして時の全體を包括する...
波多野精一 「時と永遠」
...一切を包括する現在に浸つたまま遡つて生の根源を究めるを怠る文化主義にとつては...
波多野精一 「時と永遠」
...この現實的世界は自然的文化的生の全體並びにそれのうちに含まれる乃至それと聯關する一切の存在を包括する...
波多野精一 「時と永遠」
...北陸道から出羽津輕及び北海道の少くも西部を包括する所の總名であつたと考へるのが...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...さらに進んで音楽も絵画も文学をも包括する総合的境地が開拓されつつあるのである...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...或はゲーテにおける古典主義は何等か浪漫主義を包括するに至らなかつたであらうか...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...これらのはたらきの完全な歴史がとにかくかの事物の本質を包括するのである...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...或いは特殊的法則を包括する一般的法則を求めるために...
三木清 「哲学入門」
...後者に属する人は、強烈な消耗と同時に新生の可能の故に、自分を包括する...
「一本の花」
...従ってそれは一切を包括する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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