...×英字新聞には黄瓜(かぼちや)を包め...
芥川龍之介 「軽井沢で」
...我が神經を空色の中に包めよ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...それで包める位の大きさに御飯をにぎります...
石川欣一 「山を思う」
...風呂敷に包めるを...
太宰治 「喝采」
...手を包めと云って紙を出す...
太宰治 「花吹雪」
...大きいものも小さいものも一枚で包める...
種田山頭火 「行乞記」
...考えると苦しくなる」胸にひそかに恋を包める青年の苦しさというような顔を郁治はして見せた...
田山花袋 「田舎教師」
...牛皮もて包める盾を腕のばし胸より隔て身を蔽ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼は男性的氣象を以て其謹愼の天分を包めるを異りとするのみ則ち彼は三條岩倉二公を調和したる資質を具へ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...堅い物と柔いものとはどうも一緒にはうまく包めない...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...睚眦(がいさい)の恨(うらみ)は人を欺く笑(えみ)の衣に包めども...
夏目漱石 「幻影の盾」
...私は消防にいくら包め...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...その小穂は第十三図中「イ」に示すが如く通常三個の花より成りその花は同図中に「ロ」に示すが如くほとんど円柱形を成し以てその花穎はその※穎を包めり...
牧野富太郎 「植物記」
...パンの薄く切ったのへバターを塗って今の玉子を挟んで両方から合せてまた小さく切って紙へ包めばポッケットへでも何処(どこ)へでも入ります...
村井弦斎 「食道楽」
...紙へ包めないような下等のアイスクリームなら要(い)らないといって帰ったそうです...
村井弦斎 「食道楽」
...私は一場(いちじょう)の茶話(さわ)だと思っていましたが上等のアイスクリームは全く紙へ包めるものでしょうか」お登和嬢「オホホ紙へ包むどころでありません...
村井弦斎 「食道楽」
...或はその包めるところ何の思想をもなさゞることあり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...引っ包め」劉延、道栄の兵は、あらぬ方角から二手に分れて殺到し、押し包んでこれを殲滅にかかった...
吉川英治 「三国志」
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