...×英字新聞には黄瓜(かぼちや)を包め...
芥川龍之介 「軽井沢で」
...我が神經を空色の中に包めよ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...覺束(おぼつか)なき朝夕(あさゆふ)を過すも胸に包める情の露のあればなり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...風呂敷に包めるを...
太宰治 「喝采」
...手を包めと云って紙を出す...
太宰治 「花吹雪」
...大きいものも小さいものも一枚で包める...
種田山頭火 「行乞記」
...考えると苦しくなる」胸にひそかに恋を包める青年の苦しさというような顔を郁治はして見せた...
田山花袋 「田舎教師」
...組合員などを引っ包めても――引っ包めてもと云うのは少し大胆だが...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...彼は男性的気象を以て其謹慎の天分を包めるを異りとするのみ則ち彼は三条岩倉二公を調和したる資質を具へ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...包める中を照らさねば...
夏目漱石 「薤露行」
...山山を若葉包めり世にあらば君が初夏我の初夏故人に死に別れた年の初夏...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その小穂は第十三図中「イ」に示すが如く通常三個の花より成りその花は同図中に「ロ」に示すが如くほとんど円柱形を成し以てその花穎はその※穎を包めり...
牧野富太郎 「植物記」
...「毛布の中へ包めばいいよ...
宮澤賢治 「氷と後光」
...パンの薄く切ったのへバターを塗って今の玉子を挟んで両方から合せてまた小さく切って紙へ包めばポッケットへでも何処(どこ)へでも入ります...
村井弦斎 「食道楽」
...或はその包めるところ何の思想をもなさゞることあり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...引っ包め」劉延、道栄の兵は、あらぬ方角から二手に分れて殺到し、押し包んでこれを殲滅にかかった...
吉川英治 「三国志」
...何で今のおことばをふたたび世に包めましょうや...
吉川英治 「新書太閤記」
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