...ただ真理を包める人為的附加物(じんいてきふかぶつ)は...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...我が神經を空色の中に包めよ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...覺束(おぼつか)なき朝夕(あさゆふ)を過すも胸に包める情の露のあればなり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...手を包めと云って紙を出す...
太宰治 「花吹雪」
...彼は男性的氣象を以て其謹愼の天分を包めるを異りとするのみ則ち彼は三條岩倉二公を調和したる資質を具へ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...睚眦(がいさい)の恨(うらみ)は人を欺く笑(えみ)の衣に包めども...
夏目漱石 「幻影の盾」
...私は消防にいくら包め...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...山山を若葉包めり世にあらば君が初夏我の初夏故人に死に別れた年の初夏...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あなたに会うまで眠らないと」五ロンドンに垂れこむ蒸(む)し暑い熱波が今の暴動をすっぽり包めば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...上手に身を包めば誰にも違いは分りません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...その形狭長かつ小枝を包めり...
牧野富太郎 「植物記」
...その小穂は第十三図中「イ」に示すが如く通常三個の花より成りその花は同図中に「ロ」に示すが如くほとんど円柱形を成し以てその花穎はその※穎を包めり...
牧野富太郎 「植物記」
...彼等をひしと押し包め...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...「毛布の中へ包めばいいよ...
宮澤賢治 「氷と後光」
...パンの薄く切ったのへバターを塗って今の玉子を挟んで両方から合せてまた小さく切って紙へ包めばポッケットへでも何処(どこ)へでも入ります...
村井弦斎 「食道楽」
...紙へ包めばアイスクリームが融けてしまいますと笑っている...
村井弦斎 「食道楽」
...紙へ包めないような下等のアイスクリームなら要(い)らないといって帰ったそうです...
村井弦斎 「食道楽」
...何で今のおことばをふたたび世に包めましょうや...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索