...結局彼は「十六メートルの超短波電波は地球の外を包むヘビサイド氏電導層をもっともよく透過(ぺネトレイト)する」ということと...
海野十三 「放送された遺言」
...病苦にもそれを忘却に包むひと時がなかったが...
鷹野つぎ 「窓」
...また脚肉を入れて紙で包む作業は...
高見順 「いやな感じ」
...凄き武裝に身を包む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...更に反物を包む包裝紙の意匠まで考へるゆとりが出來た...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...その持主の体を包むためにあるのである...
外村繁 「澪標」
...散薬を包む四角い紙が入っていた...
直木三十五 「死までを語る」
...小僧がそれを包み紙で包むのを待っている間に...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...小さい傷の縫合は棘で行い、棘は切り傷の両側を固定するのに使われ、次に両端を包む...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...自分の表情を包むということは...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...更に之れを包む豐麗な肉體と...
萩原朔太郎 「青猫」
...其年の師走には親子が身二つを包むものも無く...
樋口一葉 「琴の音」
...我れに隱くすことなく我れに包むことなく...
一葉 「暗夜」
...その御飯が冷めた時魚の大きさに準じて御飯を固く手で握って魚の身を上へ載せそれを竹の皮へ包みますが包むばかりではよく締(しま)りませんからその上を竹の皮の細いので三か所ほど縛って固く締めるほど良いのです...
村井弦斎 「食道楽」
...それを苞(つと)で包むから苞クズシである...
柳田國男 「食料名彙」
...「お菓子は頂戴仕る」そう云って敷紙へ菓子を包むと...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...それから新張家の外郭を包む煉瓦塀にヘバリついてグルリと半まわりすると...
夢野久作 「女坑主」
...明日の朝もまたあの霧が私を包むのであらうか...
吉江喬松 「霧の旅」
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