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饗庭篁村 「木曾道中記」
...外界は謂(い)わばお前の皮膚を包む皮膚のようになっている...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...抑え難き憂愁を包む身の...
伊藤左千夫 「春の潮」
...第一にこれをという気になってとりあえず風呂敷に包むということになるわけだと思います...
上村松園 「座右第一品」
...土手であい今はなにをか包むべき土手で逢いどこへどこへと手をひろげ女房に土手であったは百年目きわめてかんたん明瞭な推理で結論が出る...
海野十三 「江戸推理川柳抄」
...怪物は、あの「鉄仮面」のように、頭部全体を包む、青銅の仮面をかぶっていたのでしょうか...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...オブラアトで包む必要がありはしないか...
直木三十五 「大衆文芸作法」
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中島敦 「河馬」
...彼らを包む鳶色(とびいろ)の空気の奥に...
夏目漱石 「思い出す事など」
...これを隠(かく)しあるいは包むとすれば...
新渡戸稲造 「自警録」
...一万両の荷物を包むのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は一場(いちじょう)の茶話(さわ)だと思っていましたが上等のアイスクリームは全く紙へ包めるものでしょうか」お登和嬢「オホホ紙へ包むどころでありません...
村井弦斎 「食道楽」
...茂つた森が周囲(まはり)を包む...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...俗に三角とも称する頭を包む帛は...
柳田国男 「雪国の春」
...暗い空気があたりを包む...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...包むように微笑するだけで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...汐見櫓(やぐら)を包む大森林と...
夢野久作 「名君忠之」
...白紙の上に十枚の黄金がならべられ、それを包むと、縁先へ出て来て、喜太夫の手から刑部の心もちをお篠に伝えていた...
吉川英治 「大谷刑部」
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